勇者様の雑記帳

ゲーム暦40ウン年の勇者様の足跡が書き散らす日記。ゲームや映画、読んだ本などについて、好き勝手に書いています。

最近のロシアについて

2022-04-10 23:42:11 | 社会
たまには趣味以外のことで

2月以降の、ロシアのウクライナ侵攻について、
俺様もモヤモヤとしたものを毎日感じている今日この頃です。

21世紀になっても、
ヨーロッパで相変わらずああいったことが起こり、
ロシアの兵隊たちがウクライナの一般家庭から家財道具を盗み出しては売り払ったり、
客観的に見てどう考えてもウソとしか思えないことを、国営放送が事実として言い張ったり、
一体なんやねんあの国は、という気持ちになったりするのです。
そういう言動がまかり通ってしまうロシアという国について、
どういう歴史的な背景があってこうなってしまったのか、逆に興味を惹かれて、
図書館で色々と本を読みふけっています。

個人的に、いちばん「なるほど」と思ったのが、
袴田茂樹氏の「現代ロシアを読み解く~社会主義から「中世社会」へ~」(ちくま新書)です。
2002年に出版された本なので、プーチン大統領がまだまだ若くて、
アメリカあたりともそれなりに仲良く付き合っていた頃までのロシアを解説した本なのですが、
帝政ロシアからソビエト連邦、さらにはゴルバチョフからエリツィン、そしてプーチンへと引き継がれたロシア社会において、
そこで暮らしているロシア人たちがどのように生きてきたのか、
そして政権に対して常に何を期待しているのかというのがよく分かります。

現在のウクライナ侵攻は、この本の出版から20年後の出来事ですが、
世界からこれほどの批判を浴びせかけられながら、なおかつプーチン大統領が高い支持率を得ている理由や、
ウクライナに攻め込んだロシア兵たちが、まるで20世紀のソビエト兵のように虐殺や、略奪に走る理由が、
この本を読んだ後は、何とはなく察せられるのです。
それは、そういう事情では仕方がないかというものではもちろんなく、
ウクライナの人々にとっては大変な災難であるのですが、
このロシアという旧態依然とした大国が、どうすれば隣人と仲良くやっていける国になるのか、
ゴルバチョフが、エリツィンが挫折した米英型の民主化にどうすれば辿り着けるのか、
本当に難しい問題だと思います。




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