小林製薬の紅麹サプリが大きな社会問題となっている。
服用によって死者まで出ており、消費者としては非常に関心が高い問題である。
一方で、紅麹については大昔から食品に利用されてきた歴史がある。
沖縄の有名な『豆腐よう』は、豆腐を紅麹で発酵させた食べ物だし、
パン等、我々が毎日食している食品にも、添加物として紅麹が使用されている。
今回、小林製薬が販売している、紅麹を使用したサプリメントを服用した複数のケースにおいて、
副作用とみられる重篤な健康被害が発生していることで、
紅麹を利用した食品『全て』に危険があるような誤解が生まれてしまい、
友人が働いているパン製造工場にも、毎日何十件もの問い合わせ電話がかかっていて、
業務に支障が生じるレベルになっちゃって・・・と愚痴を聞かされた。
そもそも、紅麹サプリにどのような問題があったのだろうか。
現在、言われている問題点は以下の2点である。
① 紅麹の副作用に気づきにくい点
② 紅麹のカビ毒「シトリニン」の危険性
①については、『サプリメント』というものに対する消費者の意識が引き金になったとも言える。
紅麹の健康効果として期待されたのは、紅麹の持つ「コレステロール」への効果であり、
実際に紅麹サプリの服用により、悪玉コレステロール値の低下が実証されている。
ただ、薬についてはどんなものでも『副作用』がつきもので、本来は医者の指導による適正な服用が必要だ。
今回は医者の処方箋を必要としない『サプリメント』として販売されたことから、
あまりにも気軽に服用できたことが、副作用による健康被害に繋がってしまった可能性がある。
②については、紅麹の中には、「シトリニン」という腎臓等に影響を与える毒性物質を生成する菌株があるのだが、
これがサプリメントに含まれることによって、健康被害に繋がったのではという問題だ。
紅麹を食品として使用する際には、健康に被害が及ばないよう、
メーカーにおいてはシトリニン濃度を適切に制御しながら紅麹を使用することが求められる。
ただ、今回の小林製薬のサプリメントにおいては、このシトリニンは検出されていないとのことで、
その代わりといっては何だが「プベルル酸」という別の毒性物質の可能性が指摘されている。
プペルル酸は青カビから発生するとの報道から、
これはこれで「食品にカビっぽいものがついているが、これは大丈夫なのか」といった、
別の問い合わせに繋がる恐れがあり、食品を取り扱う会社は当面の間、色々と大変そうである。
今回の件は、小林製薬が製造した紅麹の一部に、健康被害を生じさせる何らかの要因があり、
これをサプリメントとして服用したことで、現実の健康被害に繋がってしまったという事案であると思われる。
現在、多数の食品メーカーのHPに、「当社で使用している紅麹は小林製薬の製品ではない」という注意書きが掲載されているが、
俺様としては、「紅麹を使用している食品全てが危険なんじゃないか」といった、
誤った理解に至ってしまわないよう、気を付けていきたい。
服用によって死者まで出ており、消費者としては非常に関心が高い問題である。
一方で、紅麹については大昔から食品に利用されてきた歴史がある。
沖縄の有名な『豆腐よう』は、豆腐を紅麹で発酵させた食べ物だし、
パン等、我々が毎日食している食品にも、添加物として紅麹が使用されている。
今回、小林製薬が販売している、紅麹を使用したサプリメントを服用した複数のケースにおいて、
副作用とみられる重篤な健康被害が発生していることで、
紅麹を利用した食品『全て』に危険があるような誤解が生まれてしまい、
友人が働いているパン製造工場にも、毎日何十件もの問い合わせ電話がかかっていて、
業務に支障が生じるレベルになっちゃって・・・と愚痴を聞かされた。
そもそも、紅麹サプリにどのような問題があったのだろうか。
現在、言われている問題点は以下の2点である。
① 紅麹の副作用に気づきにくい点
② 紅麹のカビ毒「シトリニン」の危険性
①については、『サプリメント』というものに対する消費者の意識が引き金になったとも言える。
紅麹の健康効果として期待されたのは、紅麹の持つ「コレステロール」への効果であり、
実際に紅麹サプリの服用により、悪玉コレステロール値の低下が実証されている。
ただ、薬についてはどんなものでも『副作用』がつきもので、本来は医者の指導による適正な服用が必要だ。
今回は医者の処方箋を必要としない『サプリメント』として販売されたことから、
あまりにも気軽に服用できたことが、副作用による健康被害に繋がってしまった可能性がある。
②については、紅麹の中には、「シトリニン」という腎臓等に影響を与える毒性物質を生成する菌株があるのだが、
これがサプリメントに含まれることによって、健康被害に繋がったのではという問題だ。
紅麹を食品として使用する際には、健康に被害が及ばないよう、
メーカーにおいてはシトリニン濃度を適切に制御しながら紅麹を使用することが求められる。
ただ、今回の小林製薬のサプリメントにおいては、このシトリニンは検出されていないとのことで、
その代わりといっては何だが「プベルル酸」という別の毒性物質の可能性が指摘されている。
プペルル酸は青カビから発生するとの報道から、
これはこれで「食品にカビっぽいものがついているが、これは大丈夫なのか」といった、
別の問い合わせに繋がる恐れがあり、食品を取り扱う会社は当面の間、色々と大変そうである。
今回の件は、小林製薬が製造した紅麹の一部に、健康被害を生じさせる何らかの要因があり、
これをサプリメントとして服用したことで、現実の健康被害に繋がってしまったという事案であると思われる。
現在、多数の食品メーカーのHPに、「当社で使用している紅麹は小林製薬の製品ではない」という注意書きが掲載されているが、
俺様としては、「紅麹を使用している食品全てが危険なんじゃないか」といった、
誤った理解に至ってしまわないよう、気を付けていきたい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます