勇者様の雑記帳

ゲーム暦40ウン年の勇者様の足跡が書き散らす日記。ゲームや映画、読んだ本などについて、好き勝手に書いています。

『続・激突!/カージャック』(1974年公開作品)

2024-09-14 10:19:45 | 映画

『続・激突!/カージャック』は、スティーヴン・スピルバーグが初めて製作した劇場映画だ。

 

昔、同じくスピルバーグ制作のTV映画で、『激突』というのを観たが、

こっちは元のタイトルが『The Sugarland Express』で、別に続編でもなんでもない。

 

軽犯罪を犯して刑務所に放り込まれた夫婦、ルー・ジーンとクロヴィス。

ルー・ジーンは先に釈放されて子どもを引き取りに行ったが、里子に出された息子ラングストンは帰ってこない。

クロヴィスの面会に刑務所を訪れたルー・ジーンは、クロヴィスを脱獄させると、

パトカーを強奪し、車を運転していた警察官スライドを人質に、

息子を取り返しに行くのだった。

 

こう書くと、ボニー&クライドみたいだが、

ルー・ジーンとクロヴィスは、考える力はちょっと足りないものの、その行動はむしろ善良だったりする。

子どもを取り返したい一心の行動は、スライドの同情心を呼び、

3人を追跡するパトカー集団を率いるタナーも中々最後の一線を超えられない。

 

そうは言っても、2時間の映画は後半に向かうにつれて重苦しくなってくる。

目的である里親の家に近づいてくるからだが、

この作品は実話を元にした映画で、観ている人間はこの話がハッピーエンドで終わらないことが分かっている。

タナーは狙撃手に射殺の許可を出し、ルー・ジーンたちは家に辿り着くが、

そこは既にもぬけの殻で、狙撃手が待ち構えている。

 

二人はどうなってしまうのか、スライドたちはどうするのか、

70年代の映画は、粗削りながらも無駄のないシーンの連続で、

最後まで勢いが止まらず観てしまった。

『激突!』も面白かったが、こっちもいいね。

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