勇者様の雑記帳

ゲーム暦40ウン年の勇者様の足跡が書き散らす日記。ゲームや映画、読んだ本などについて、好き勝手に書いています。

大阪万博開催まで残り1年となってきたのだけれども

2024-04-13 21:49:26 | 社会
来年4月13日の大阪万博開催まで、いよいよ残り1年になってきたが、
今日の新聞でも、参加国や地域が独自に設計・建設する48のパビリオンのうち、
すでに着工しているものが14に留まっているとのことで、
予定通り開催できるものかが危ぶまれる状況だ。
チケットの販売枚数は約130万枚、これは販売目標である2300万枚の6%以下であり、
こちらもあまり芳しくない数字となっている。

同じく大阪で1970年に開催され、183日間で6421万8770人が来場した「日本万国博覧会」との比較は、
万博の規模も、人々が万博に向けた情熱も違いすぎて酷であるので、
2005年に名古屋で開催された「愛・地球博」と比べてみよう。

「愛・地球博」は173ヘクタールの会場面積に、121の国が出展、
目標値の1500万人に対して、約2200万人が来場する等、
まずは成功と言っていい結果を残した万博である。

「大阪万博」は155ヘクタールの会場面積に、156か国・地域が出展し、
目標来場者数を2300万人と設定しているので、
恐らくは「愛・地球博」を想定した取り組みなのだろう。

「愛・地球博」の前売り券販売開始は、2003年9月25日で、
それから半年の間に704万枚を売り上げた。
これは運営側の予想を大きく上回るもので、
万博の開催の大きな弾みとなったと思われる。
一方で、昨年11月末に販売が開始された大阪万博の方は、
販売開始から4か月少しで130万枚の売り上げというのは、
「愛・地球博」の2割以下であり、
今後の盛り上がりが非常に心配になる数字だ。

俺様自身、「愛・地球博」には2度足を運び、
今回の万博にも、地元ということもあって大きな関心を持っているが、
今のところ、積極的に行ってみたいという気持ちを持てずにいる。

理由はたぶん2つだ。
1つは、ニュースで散々報じられている、会場設営の遅れだ。
世界的な建設費用の高騰から、パビリオンの設置に二の足を踏む国も多いと聞く。
万博はなんといっても、多種多様なパビリオンが互いに展示を競い合うのが楽しいのであって、
そこが期待できないというのはどうにも厳しい。

もう1つは、万博が掲げるテーマが伝わってこないことにある。
1970年の万博のテーマは「人類の進歩と調和」だった。
何とも稀有壮大なテーマだ。なんといっても「人類の進歩」である。
万博に行けば、輝かしい未来を少し先取りで見ることができるのでは、
みんなそんな期待を胸に、「月の石」を一目見ようと続々と会場へ詰めかけたに違いない。

2005年の「愛・地球博」のテーマは、「自然の叡智」だった。
これも何だか分からないがとりあえず壮大だ。
人類の英知を結集し、自然と調和した新しい文明を構築していこうというもので、
地球温暖化問題の象徴である、「冷凍マンモス」が目玉になった。

一方で、「大阪万博」のテーマは「いのち輝く未来社会のデザイン」である。
上の2つと比べると、とにかくおとなしい。
何か、どこかの市の施政方針や、企業理念で使われそうな言葉であって、
ワクワクしながら万博開始を心待ちにしたくなるテーマではない。
開催1年前だというのに、目玉商品になりそうな展示物が周知されないのも厳しい。
「月の石」や「冷凍マンモス」は、万博のイメージ形成に非常に大きな役割を果たしていた。
「大阪万博」にはそれが無いために、未だにどんな万博なのかがイメージできない。
ミャクミャク様のインパクトは相当なものだったが、だからといって万博のイメージが伝わったわけではない。
みながそう思っているから、得体の知れない万博の前売り券に、なかなか手が出ないのだろう。

残り1年となったが、俺様は今のところ、まだ「大阪万博」に期待を持っている。
せっかく日帰りで行ける場所で万博を開催してくれるのだ、
当日券を買いたいと思わせてくれる、素晴らしい万博が、
1年後に開催されることを祈っている。

あと、ミズノが発表したミャクミャク様デザインのスニーカーは良かった。
どうせなら、こういうのをバンバン打ち出してほしい。
















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