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堕天使たちのモラル


昨年末、カルト教団による犯罪に関与していると思われ、
指名手配されていた男が警察署に出頭してきた。
そのカルト教団が起こした大規模なテロ行為から、もう17年になる。


”神”や”悪魔”の存在ですら、
コンピューターゲームの登場キャラクターとなった時代でも、
カルトな信仰に傾倒していく者は少なくない。
現代だけでなく、社会構造は、いつも複雑で自身の知識や経験では、
どうにもならないことがある。
そこで、カルトは、知識”インテリジェンス”を与えていく。
複雑な問題や事実を、”神”や”霊”の存在や力によるものだと、
”(安易な)答え”を与え、考えることやめさせてしまう。
「あなた達は、私の言うことが理解できない”バカ”達とは違うのですよぉー♪」
それは、カルトが組織を運営し、
維持していくのに、都合のよい知識だけでしかない。
本来なら”疑いたくない”という気持ちと、
現実を直視するという姿勢は、矛盾するものではない。
”かりそめ”でしかない至福のため、
多くの”もの”を奪われていく人たちがいるということは・・・。
”見せかけ”だけの、薄っぺらい教義で騙し取っている”もの”が、
反対にいるということ。

しかし、グダグダしていると・・・。
「救いを望むのなら、悪魔とは手を切り、わたしの手をとりなさい」と、

別の”神の代理人”が現れてくる。



カルトにハマった人というのは、そこを脱しても、
別のカルトに引っかかってしまうことも多く。
宗教カルトからは脱したけど、
今度は、商法カルトに引っかかったというのも、よくある話。
ただ救いを求めても、それが”救いの天使”から、差し伸べられたものなのか?
どうにも分からなくなってしまう。
”悪魔”とは、手が切れても、”死神”と握手していたなど、笑えもしない。
(2021年3月誤字脱字訂正)


(関連する過去の記事「松本サリン事件から…」)
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