二日酔いを意味する英語の「はんぐおーば(a hangover)」
まあ“酔っ払い”の言うこと。by.NA-094
はんぐおーば
蝕む(むしばむ):日常悪

数年前の話で、以前の職場でのこと。
元、航空GA隊員だった若い同僚が、朝から、ボヤいていた。
(航空GA隊員:航空“じえいたいいん”と読んではならない。)
「はあ~っ、昨日、パチンコでスってしまいましたよ」
「なんか、仕事の合間で、副業として、ラクに稼げる方法ないっすかね?」
…“待て!君はパチンコを”副業”ととらえているのか?“
“それに出社したのなら、ネクタイは、ちゃんとしろ”とは思ったが、
取り敢えず、黙っていることにした。
彼の言葉に、彼と同年代となる別の同僚が、
「それはツイてないですね」
「きっと、ご先祖様の霊が成仏しきれないで漂っているから、
運気が弱くなったんです」と言いながら、大げさのリアクションも加えていた。
「俺がツイていなかったのは、霊のせいだったのか?」
「そうです。そうです。パチンコやめるしかありません、ね」
「イヤイヤ、パチンコは、収入源だから、やめられないし、な」
“君は、生活の糧を得ることを、どう考えているのか?”
…と思われていたことには、今も気付いていないかも知れない。
「それなら、このツボを買えば、ご先祖様も成仏なされます」
「今なら、100万円と、お買い得です」
この“やり取り”を見ていた周囲の同僚たちも、吹き出していた。
「パチンコでスっただけでなく、アヤしいツボまで買わされるのかよ!!」
…という会話が、“おふざけ”として出来るほど。
霊感商法などに引っ掛かるのは、よっぽどの世間知らずか、
頭のネジの緩んだ人たちだと思っていた。
このフザけた会話を、多分、ヘラヘラと笑いながら、聞き流していたと思う。
それを、今、恥じている。

今回の世界平和統一家庭連合(統一教会)の騒動では…。
テレビ番組において、元、女子アナウンサーの方から…、
「霊感商法で助けられた人もいる」という発言があり、
謝罪するに至ったと聞く。
この発言が、どのような経緯から出たものかは知らないけど…。
「新興宗教で助けられた人もいる」とでも言うつもりが、
言い間違えたのだろうか?
…だとしても、色々な原稿や言葉を扱ってきた、
元、女子アナウンサーとしては、問題がある。
それに第二次世界大戦後の中東戦争などを考えれば、
宗教によって、人々が救われてきたような時代は、
すでに終わっているようにも思える。
ましてや、自分たちの教義を、都合が悪くなれば、
コロコロと、ねじ曲げてきたような“もの”は、人を救えるとは思えない。
民法のテレビ番組によると、
本日(2022年9月5日)から、
「旧統一教会」問題相談集中強化期間となり(9/5~9/30)。
無料の相談窓口が準備されるとのことだった。
合同電話相談窓口:0120-090590
この窓口には、被害者だけでなく、
加害者からの電話も集中することが考えられる。
トラブル事案を、誰もが納得できるものとしていくのは、
大変な労力を必要とするけど。
人々を意図的に間違った方向へと導いていく存在でも関われば、
その労力は、より大きなものにもなる。
それだけに担当する人たちは、穏やかではいられないところかも知れない。
(続く⇒)
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