タイでの困ったモン、あれこれ！

いやですねぇ～　また反政府勢力の不法占拠が続く首相府で、爆発があり死者1人・負傷者28人を出しました。

21日付の日本の新聞にも報道されましたネ。彼らは「政府の一員の犯行」として政府打倒を目指す　“最後の抗議集会”　を
23日に国会議事堂前で実行することを決めました。また　タイの政情が緊迫してきました。ホンット困った、モンです！

爆発と言えば、あと忘れてはならないのが、タイ人も多国の出来事のような感じで受け止めている南部問題です。

学期休みが終わった11月から学校は第二学期が始まりましたが、新学期開始に伴い警官や兵士による教職員の警護が再開
されました。2004年をかわ切りにイスラム過激派によるテロが頻発し、これまでに兵士・警察官・民間人など3,000人以上が犠牲に
なっています。質（たち）が悪いのが、過激派は政府系学校を政府の出先機関とみなして教職員をテロの標的にしていることです。

その為に治安部隊が出勤・帰宅する教職員を警護する状態が続いている訳ですネ。もう4年が過ぎます。これも困った、モンです！

なんでも政府関係者によれば、イスラム過激派の総数は最南部に3,000人から5,000人は居ると噂され、「一掃するには年に
200人減らしても15年以上かかる」なんて悠長なことを言っています。問題の最南部三県（ナラティワート・パッタニー・ヤラー）
には、教育省が運営する小学校・中高一貫教育校が合計1,200校ほどあり、教職員2万人、生徒数42万人が居るそうです。

犠牲者の中には　この教職員が多く、彼らを守ることを第一優先にはしていますが、バンコク市や他の都市の教職員の間では
「南部へ転勤させるぞ！」という、幹部の部下への脅し言葉に使われるぐらいに南部三県への転勤は恐がられています。（笑）

在タイ日本大使館からも11月4日、ナラティワート県での大規模被害（死者1名、負傷者71名）を受けて、7日に「タイ南部
治安情勢の悪化」として、不要不急の立ち入り延期を勧告していました・・・　そうりやぁ～　そうでしょう。

06年9月にはカナダ人、07年5月にはオーストラリア人が爆弾爆発事件に外国人が巻き込まれるケースも散発し、過去4年間で
教職員99人と学生29人が犠牲となり、計296校が放火されたと言いますから・・・学校もテロリストの標的とされています。
「テロ多発エリアでテロリストを恐れて転勤を願い出る教職員が急増」とも報じられ、教職員が慢性的に不足しているようです。

これらの連続する事件に対し、治安当局も厳重な警戒態勢を敷きながら同問題の解決を優先課題に挙げて、徹底した取締りを
行っていますが、テロは一向に減らず事態が鎮静化する兆しがありません。
尚、これら地域には依然、部分的に戒厳令及び夜間外出禁止令が発令されております。

そんな中、タクシン氏が「一昨年9月の軍事クーデターで民主主義が破壊された」とし、政界復帰宣言をし始めました。
12月14日に開かれる政府支持集会で政界復帰を宣言する予定と聞きます。こんな時期にまた？　ホントこれも困った、モンです！

＜タイ深南部＞　　（ニュースクリップ　から抜粋）
ナラティーワート・ヤラー・パッタニーの最南部三県には、もともとイスラム教徒の小王国があったが、約100年前にタイに
併合された。現在も住民の大半はマレー語方言を話すイスラム教徒で、タイ語・仏教が中心のタイでは異質な地域となっている。
行政と住民の意思疎通が不足し、インフラ整備・保健衛生などはタイ国内で最低レベルに留まっている。



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