タイの観光業界の方々、頑張って！

　タイの観光スポーツ相であるチュムポン氏（69歳）が、17日夜、ストレスと過労で倒れたそうな・・・

　お気の毒です、今タイの観光業界はどん底です。あの手この手と国内旅行や・外国人誘致に大変、きっと
多忙を極めてのダウンなんでしょう。訪タイした外国人が辛うじて07年、08年と1,400万人台をキープして
来ましたが、今年の外国人数の目標を1,400万人から1,200万人に下方修正したばかりでした。が、
インフルエンザ騒動もあり、この目標も達成困難という声が観光業界各方面から上がっています。

このインフルエンザ、公共保健省の発表によりますと、18日午前現在、新たに113人の感染者が確認され
トータルで518人となり、1,098人が感染の疑いで監視対象になっているようで、あれよあれよ、、、です。

　日本の観光業界では、旅行中止や営業自粛など企業活動に影響が出たことで、派遣切りが起きたり、
正社員の突然の解雇もあり、また　感染国への旅行を口実に解雇されたケースも出て、「インフル解雇」
なる新語まで生まれている有様です。タイもこのような急速に感染者が増え続ければどうなるでしょう？

　特にパタヤの観光客激減が止まりません！　4月のアセアン会議の中止騒動が事を大きくし、更に
ディスコの従業員や地元民のインフルエンザが発覚して以来、火に油でもう大変なようです。

　そんなこんなの中、パタヤの各施設は観光客を取り戻す為に「パタヤ・ハイファイブ・アトラクション・
カード」なる特典付きカードを販売するに至っています。このプリペイドカードは、タイ・アランカーン・
シアター（タイの歴史や文化などのショーが観られる）、ニューハーフ・キャバレー「ティファニー」など
5カ所の各施設でショーを楽しめるほか、他の施設でも最大70％の割引が受けられます。

価格は999バーツで11月末まで販売し「タイチケットドットコム」などで購入できるとの事です。フルに
利用すればだいぶお得なカードになるでしょう。

タイ・アランカーン・シアターなどは、通常一カ月当たりの来場者数が2万3千人前後あるところ、6月は
7,000人、7月は約6,000人に落ち込むと推測しているようです。この違いは深刻さが窺えます・・・

　六つの空港を運営するAOTによると、前月の12.1％減から下げ幅が拡大し続けて、5月の旅客数は昨年
同月比17.1％減の378万人となり、国際線の下げ幅は今年最大となったようです。こんな状況ですから
ホテルも含めて、多種多様なキャンペーンやらディスカウントばやりになっている現象も理解できますネ。

でも　慌ててちょっと、色々やり過ぎと思っていましたら、やはりアジア太平洋旅行協会（PATA）からも
タイ政府の観光対策について「やたらディスカウントやらキャンペーンを行ったりするより、また新たな
マーケットの開拓よりも、政情不安で訪タイを控えていた中国などに現在の状況を説明し、リピーターの
回復に的を絞るべき」と注文が出ています。割引を連発するのは旅行者の不安を煽る、とも言っています。

チュムポンさん、頑張って下さいな！　PATAも「現在がどん底だとすればあとは上昇するだけ。長い
トンネルの先に明かりが見えて来る」と・・・　ワタクシもそう思います。



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