アジアの首相が汚職に手を染める話は、時折 耳にしますが タイのサンガ最高評議会
メンバーで、位の高い僧侶が公金横領容疑で逮捕されるなんて … 昨日からの続きです。
タイをはじめ東南アジアの国々では仏歴(今年は2561年)を公式に使用している国は多く
様々な説があるようですが、同地域に仏教が伝わった時期は2,000年以上も前なんでしょう。
釈迦に説法でしょうが ・・・
上座部仏教(じょうざぶぶっきょう)が、スリランカ、ミャンマー、タイ、カンボジア、ラオスに
広まり、タイの仏教として確立したのは、ずっと後になると聞きます。宗教界では「南伝仏教」とも。
東アジア、チベット、ベトナムへ伝わった大乗仏教(北伝仏教)とは異なる歴史経過を
辿ったため{小乗仏教}と呼ばれることもありました。 しかしながら、この呼び方は
上座部仏教側の自称ではないので、今では そのように呼ぶのは不適切とされています。
さて、「サンガ最高評議会のメンバー逮捕劇」には、王族はじめ国民の誰もが驚きましたでしょう。
中国南部を起源とするタイ族が現在のタイ国に本格的に移住し始めたのが、10世紀から11世紀以降と
されています。そして1902年に当時のチュラロンコン王(ラマ5世)が、タイ仏教界の最高意思
決定機関とした「サンガ法」を定め、現在のタイ仏教組織の原型が出来上がったと聞いています。
その後、遷移を経ながら、現在の「法王 → 最高サンガ評議会(高僧のみ) → 管区僧長 →
県僧長 → 郡僧長 → 寺院僧長(寺の住職)」という階層組織が形成されていったといいます。
これだけの組織のナンバーツーである最高サンガ評議会のメンバーには名誉はもちろん、権力も
あるのでしょう。事が明るみになるまで、最高サンガ評議会には法王を含め、8人の高僧が着任
していました。 ですが、その半数前後の逮捕劇には大きな衝撃を受け、タイ仏教界の激震でした。
逮捕容疑は、政府機関である国家仏教庁からの仏教寺院の修築費や教義研修プログラムの
開催費などを、個人的に使用したという公金流用の疑いでした。そう言えば昨年、国家
仏教庁の前長官を含む高官数人が、収賄や公金横領の疑いで逮捕されていますので、その
背景には、高僧たちも彼らと結託して虚偽の改修見積書などを作成したのでしょうか?
タイの国民はショックでしょうネ ・・・
タイの農村地はもちろん、今でもバンコク市内でも、経済的に余裕があるとは思えない人たちも
僧侶に托鉢をする光景を よく見かけます。それは僧侶への支援や寄進を行なうことで「徳」を
たくさん積み上げ、その功徳によって来世では より安楽な生活ができると信じているからです。
僧侶は悟りを求めて一心に修行しているはずなのに、あぁ~ それなのに ・・・
世俗の世界とまったく同じレベルの罪を犯して、といった心境でしょう。
タイで僧侶が人々を裏切るこんな事件、二度と起こして貰いたくありませんねぇ~
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仏教を信じて修業を重ねても仏界に到達することの難しさを痛感させられた事件で、ほんとうに悲しくなります。世俗からは人間は脱し切れないのですね。
コメントがダブっていましたので、一つを削除しておきましたので、悪しからずです。