海外旅行ブームに沸く中国では、10月1日は国慶節(建国記念日)の連休初日です。
人気の渡航先は1位が日本で、2位がタイだそうですヨ。国慶節前の先月から日本とタイへ
多くの中国人が押し寄せています。 そんな中、タイのプラユット首相が怒りと遺憾の意を
表明しています。 一つの事件で政府と一国の首相が謝罪するのは珍しいケースですよネ。
事の顛末は、中国人男性が27日にドンムアンに到着。しかし、入国審査の際、宿泊先を
示さなかった上、入国審査官に対し不適切な言動があったため、入国を拒否されました。
男性はその後、送還便を待つための別室に行くことを拒否して警備員とトラブルになり、警備員は
カッとなったのでしょう。殴ってしまいました。男性は28日未明の便で強制送還されましたが、
一緒にいた男性が、スマホで撮った動画をネットに流し拡散。中国とタイで波紋が広がった次第。
<問題の動画の一部、暴力はいけません>
ただ 気になるのは、中国のインターネット投稿のSNSでは、男性は警備員への賄賂を
拒否して殴られたとされていることです。内容を観る限り、中国人の方が悪いような
気がしますが、中国での動画では正当化し、タイの警備員の不正を訴えてもいます。
でもタイ政府の警備員への処分は速かったですネ。「不手際に対する責任を否定できない」
として問題を起こした警備員を解雇し、空港の統括管理者に30日間の停職を申しつけました。
また、タイ政府は 在タイ中国大使館を通じ、殴られた中国人旅行者への謝罪の意を示すと
共に、中国人男性に謝罪の手紙をも送っています。政府最上層部は素早く反応していました。
これは、観光産業を支える最大の得意先である中国の反発を恐れ、異例の低姿勢で事態の
沈静化を図ったのでしょう。何せ、タイ観光スポーツ省によると、1月~8月にタイを
訪れた中国人は約773万人で、外国人全体の観光客の約三分の一を占めていますからネ。
ましてや、7月にプーケット島沖でダイビング船が沈没。中国人客47人が死亡する事故があり、
それ以降 観光客が大きく落ち込みました。そのうえ、政権ナンバー2のプラウィット副首相が
事故を起こした船の運航会社は、中国人がタイ人の名義人を使って違法に設立、営業して
いたと主張しました。 これは事実なんですが、これに中国国内で大反発が広がりました。
プラユット首相としては、多大な観光客の影響と中国・習近平国家主席との関係劣化を気にした
のでしょう。「中国国民の感情を害したのではないかと懸念している」とコメントしています。
<空港で中国人旅行者を出迎える警察高官>
タイ政府は、すでに中国人観光客を呼び戻すために、主要空港での中国人専用入国レーン設置や
観光ダブルエントリービザの発給の検討も行なっていますが、今回の件があって関係機関に、
中国人に満足してもらえるよう指示を出しています。昨日なんか、入国管理局長の警察高官が
自らドンムアン空港で中国人旅行者を出迎えていました。これはサービス過剰でしょうねぇ~
今回の同事件騒動での対応に、プラユット首相と政府の素早さに驚きました。
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