いつも、こんな事故が起きても不思議ではないと思っていました。ネット社会になる
前にも、起きていたのかも知れず、表ざたに ならなかっただけなのかも 知れませんネ。
先週の10日、タイの格闘技ムエタイ(キックボクシング)のチャリティー試合に出場した
13歳の少年が、頭を連打されて倒れ その後、脳内出血で死亡した事故が起きてしまいました。
<タイでは昔から少年のムエタイが盛んでした>
少年は、アヌチャー・タサコー君。8歳の時から始め、これまでに170回以上の試合に出場していた
といいますから試合には慣れていたのでしょう。 ですが、この13歳の少年ボクサーの死には、深く
考えさせられてしまいます。 彼の死が連日報道されていたのは、彼の生い立ちにあるようです。
両親が離婚後、母親が息子3人を引き取りましたが、3人を養えず 子どもを自分の弟にゆだねて、
韓国へ出稼ぎに行き、仕送りをしていました。それだけでは生活費として十分ではありません。
<アヌチャー君の葬式>
そして、ゆだねられた弟・アヌチャー君の叔父さんが、ムエタイの指導者だったことで、ムエタイを
始めました。 幼少の頃から選手として試合に出て、そのギャラを生活費に足していたというのです。
タイの国技「ムエタイ」は、約500年以上の歴史があるといわれ、現在でも タイ国内のプロ選手の数は
子供から大人まで合わせて10万人以上とも言われています。貧富の差が激しい地方では、少し前まで
貧しい男子は、ムエタイのチャンピオンになることが、タイの一般的なサクセスストーリーでした。
近年は奨学金制度が整備されて大学進学の道が開けたこと、インターネット、SNSなどの普及により
様々なチャンスがあること等 広まったことで、以前ほど この傾向は少なくなったようですけどネ。
それでも、今だに親がお金の為に子供を地方のムエタイジムに入門させて試合などで日銭を
稼がせたりしていることも、ムエタイの競技人口やレベルの高さを支えていると言われています。
大都会・バンコクのマスコミは、少年の死によって浮き彫りにされた「貧困家庭の子供たちの
生末」と「安全性を無視したヘッドギアの不着用」を問題視して、連日 報道していました。
単純に計算すると、8歳でムエイタイを始め、13歳までに170試合に出場していますから、毎年
34試合前後戦ったことになり、1カ月に約3試合です。アヌチャー君がムエタイが好きで試合に
出ていたならば、大きく問題視することも無いんでしょうが、生活に追われて無理をせざるを
得なかったのであれば、余りにも悲しい事故です。それをマスコミは突っ込んでいるんでしょう。
韓国で働いている母親は、何らかの事情でタイに帰国できず 親族を通じて「ムエタイ選手として
活躍する夢の中に生き、その試合中に死んだ息子を誇りに思う」とのコメントを出したそうです。
本当に胸が痛みますネ。 この話、まだ続きますが 長くなりますので明日に続きます。
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ここのページに出ています1枚目の写真ですが、
私が撮影したものです。
今の時点で写真の盗用という事になりますが、
これ以上このまま写真を使用しますと著作権の盗用という事で諸手続していきます。
今すぐ削除してもらえれば何もしませんので、削除することをお勧めします。
Hiroshi Soda
佐藤さんの画像とは知らず、グーグルから活用してしまい、大変 失礼いたしました。
誠に申し訳ありませんでした。深くお詫び申し上げます。
早々に削除いたしましたので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。