頭を連打されて倒れたアヌチャー君、地元メディアが撮影した映像には、リング上で倒れて
動かなくなった彼に、セコンドが駆け寄る様子が捉えられています。 昨日からの続きです。
同大会の試合の賞金は2,000バーツ(約6,900円)だったそうですが、彼の将来の夢はムエタイの
チャンピオンになり、士官学校に入ることだったといいます。これを聞いて何ともやり切れない
気持ちになります。 葬儀は14日、アヌチャー君が最後の試合に出場した場所で営まれました。
<アヌチャー君>
ムエタイで有効な攻撃はキック、パンチ、肘打ち、膝蹴り、さらに相手の首などを抱えての
膝蹴りや肘打ち、脚をかけて転ばしたり投げ飛ばしたりするものまで有効で、その過激さと
武道技術は「格闘技最強」と、国内外で長い間 言われて来ました。少年同士とて同じです。
それなのに、両少年選手ともヘッドギア(頭部を保護する防具)を着用していませんでした。いくら13歳の
少年でも、毎日 鍛錬しています、まともにパンチやキックを食らえば、意識を失い脳内出血だって起こします。
今回の少年の死をきっかけに、規制を求める声が強まっています。観光スポーツ相は、年少の
選手を守るため、ボクシング法の規制を強化すると表明しています。12歳未満の選手の出場を
禁止するとともに、また12歳~15歳の選手に対してはヘッドギアなどの防具を提供するよう
義務付けるとしています。 当然でしょう、今まで行なっていなかったのが不思議なくらい。
ムエタイは昔からタイで人気のあるスポーツで、昨日 書きましたように富と名声を求めて
多くの選手が、少年時代からこの競技を始めてきた歴史があります。そのうえ、ムエタイは
古来から賭けの対象としても人気を博してきました。その「賭けるという行為」が、少年に
ヘッドギアを着用させないで、戦わせるという試合にしていたような気がしてなりません。
今までも、10歳未満の子どもがヘッドギアを着用せずにムエタイの試合に出場して、頭に
蹴りや肘突きの技を受けることを見て、しばしば批判はされてきたようです。さらに貧困
家庭の子どもがムエタイで家計を支えたり、リングサイドで試合を対象にした賭け事が加熱
したりすることも問題視されていました。しかし、うやむやになって、現在に至っています。
アヌチャー君の死を受け タイの有識者や女性たちの間で、非難と怒りが沸き起こっています。
“なぜに試合を早く終わらせなかったのか” として審判への批判も出ています。“彼はほとんど
立てなかった。なぜ審判は彼が倒れるまで試合を続けさせたのだ” … … 等々の非難も声も。
そう、18歳未満のムエタイ試合の禁止を求める声も大きくなっています。 同感です。
と同時に、ムエタイというスポーツと賭け事も切り離すべきでしょうネ。
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