欧米人だから可能だったのかな。そう、CNN記者によるワチラロンコン国王へのインタビューです。
日本でもメディアに取り上げられ、タイのメディアも持ちきりでした。いや、衝撃だったようです。
「地元メディアはCNNの記者に出し抜かれた」と言う関係者がいましたが、タイの
メディアやタイ人には出来ないことでしたネ。 いや、考えられない行為でしょう。
<インタビューするミラー記者>
ワチラロンコン国王が取材に応じるなんてことは異例中の異例であり、それは四十数年ぶりとか。
肉声でメディアの取材に応じたのは、皇太子だった1979年以来だそうですから誰でも驚きました。
それは1日のことでした。当日、王室直結のエメラルド寺院に安置されている仏像の雨季から乾季に
変わる衣替えの儀式が終わった後でした。 衣替えは毎年、国王の手で行なわれるのが慣習です。
<エメラルド仏像、左から暑季・雨季・乾季の衣替え>
時が時でした。国王を一目見ようと集まった王室護持派の数千人が、王宮前で国王のシンボル
カラーである黄色の服を着て王室への支持をも訴えていました。そこへ国王夫妻が王宮から
出て来られると、群衆は「国王万歳!」と声をそろえ、国王への忠誠・支援を叫びました。
ワチラロンコン国王も 集まった支持者の群衆の前で、それに応え、挨拶をなされた後です。
そこへ米国CNNと英国の公共テレビ局・チャンネル4と契約をしているジョナサン・ミラー記者が、
インタビューしました。「王室の改革を求める国民にどんな言葉をかけますか」という質問には、
ノーコメントでした。 ただ “全ての人を同じように愛している” と応えていました。また、
「国王の権力抑制を求める要求に対し、妥協の余地がありますか」という質問に、“タイは
妥協の国だ”と語ったと報じられています。4カ月以上に及ぶ民主化デモについて、国王が
公の場で発言するのは 勿論初めて。普段もタイメディアの取材に応じることもありません。
<声援に応えるスティダー王妃>
王室関連のメディア報道は、厳しく規制されていますし、王室関係者が通り過ぎる際も、記者は
お辞儀なりワイ(合掌)をしなければなりません。 ましてや国王の前です。質問をするなど、
とんでもない行為です。しかもカメラを持ち込んでインタビューが出来たのは、多くのタイ人
記者にとって理解が出来なかたようですヨ。 ベテランの記者も見たことがないといいます。
国王は ドイツへ よく行きますけど、記者が欧米人だから応えたのでしょうか。 明日に続きます。
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