今日は、タイも自殺予防デーです！

　今日、9月10日は「世界自殺予防デー」　（世界自殺防止の日）　だそうです。
03年に　「自殺防止の為の行動を促すこと」　を目的とし、世界保健機構（WHO）が設立したとか・・・　

　日本も10日から一週間は「自殺予防週間」でもあり、全国各地の自治体ではこの予防週間に合わせて
イベントを行ったり、電話相談窓口を設置していますネ。日本いのちの電話連盟や日本産業カウンセラー
協会といった民間団体も　この期間に電話相談窓口を設けているようです。

　タイでも毎年バンコク市や各都市でボランティア活動など行われますが、日本ほど大きくはなりません。
が、タイ保健省が、昨年13歳～15歳の中学生2,767人を対象に行った調査で政府を慌てさせています。

１）　「性交経験があるか」→　男子7.2％、女子5.6％
２）　「過去３０日に酒を飲んだ」 →　男子22％、女子10％
３）　「酒に酔ったことがある」　→　男子25％、女子14.8％

４）　「過去３０日にたばこを吸った」→　男子15.8％、女子2.4％
５）　「過去３０日に真剣に自殺を考えた」→　男子9.5％、女子7.5％
６） 　「過去１２カ月に学校周辺で暴力的なけんかをした」→　男子47.2％、女子21.4％

中でも、５）の「過去３０日に真剣に自殺を考えた」と云う項目には、だいぶショックを受けたようです。

と、云いますのも　07年の10万人当たりの自殺者数が5.48人となり、03年が7.1人、04年6.9人、05年6.3人
06年5.77人と確実に減少してきたのですが、08年のタイ国内の自殺者が3,792人（男性2,916人、女性
876人）で、07年の3,458人を上回ってしまい、08年は10万人当たりの数が6人になりつつあります。

国際的な調査ネットワーク「チャイルド・ウォッチ」の調査結果でも、25歳未満の10万人の内　毎日21人の
若者が自殺をしようと考えていることが判明し、タイの若者の間で自殺を考える者が増加していると
報告されています。これは、過去の調査結果を上回る数字との事ですので保健省も慌てますよネ。

　因みに日本の10万人当たりの自殺者数は25人で先進国ではトップで、群を抜いています！　
こんな事でトップでもねぇ～　（悲）

　最近　日本の総じたストレス社会では、飲む（のむ）打つ（うつ）買う（かう）がはやっているとか・・・
ちょんまげの時代や江戸っ子の昔ながらの三拍子ではありません。　「のむ」　のは胃腸薬や胃カメラ、
「うつ」　は博打ではなくうつ病、　「かう」　のは宝くじだそうな・・・　（笑）　

更に最近の自殺者の傾向は、経済不況とリンクしてしまい、リーマン・ショック以降の経済悪化により
失業・生活苦・借金が、うつ病の要因より増えつつあるんです、ってネ。しかも若者が増えているとか。

　08年のタイの自殺者が年間3,792人でしたが、日本では20代、30代、それぞれで3,000人を越えています
よくよく考えてみれば、たいへんな数字です！　

　日本で下手な相談なんかをしてあげるより、タイで一生懸命生きている若い人達の姿を
見せて上げた方が、自殺しようなんて気持ち、考え方が変わるかも知れませんヨ。


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