ワタシは近所のタイ飲食店で呼ばれている名前が ”コボリ”。ここの お米が原料の白い麺、
タイ風ラーメン・クイティオ(クイッティアオ)が美味しくて、時折 食べに行きます。
行くと、店主のおかみさんは “おー コボリ” と大きな声で叫びます。いつも わりと混んでおり、
恥ずかしい思いをするのですが、最近では慣れてしまい、呼ばれると微笑んでしまいます(苦笑)。
タイの人たちが知っている日本の名前って、結構 あります。ドラえもん・のび太・ホンダ …
等々、数多くありますが、“コボリ” も負けてはいません。日本では知られていませんが、
タイの人たちにとっては、超有名人なんですヨ。 在留邦人の方々も、ご存知でしょう。
昨年においても、有名な日本人として安倍首相・天皇と並び「コボリ」がトップ10にランク
インしているほどです。老若男女に関係なく知っているということでは、コボリがトップかも。
コボリ(小堀)という名は、日本の苗字として それほど多くはないのに、どうして多くの
タイ人が知っているんでしょうネ。そう、これはタイで伝説的な人気となった「クーカム」と
いう物語の主人公の名前なんですネ。クーカムとは「運命の相手」という意味になるのかな。
これは1957年にタイの女流作家のトムヤンティーさん(本名: ウィモン・シリパイブーン)が
書いた、第二次世界大戦における日本軍の兵士と現地タイ人女性のラブストーリーです。
日本では「メナムの残照」の名称で発売された恋愛小説です。日本でも1978年に角川文庫から
発売になっていました。理由は分りませんが、現在は残念ながら廃版になっているそうです。
釈迦に説法でしょうが、若い読者の方々に簡単にストーリーを説明すると ・・・
第二次世界大戦中、日本軍がタイに進軍し 半強制的に駐留してきます。主人公のタイ人女性
アンスマリンの婚約者は、イギリス留学中に軍隊に行くこととなり帰国できなくなります。
そんな中、父親により強制的に駐留する日本人の若き将校の小堀と政略的な結婚をさせられてしまう。
婚約者との別れ、日本人が進軍ということもあり、アンスマリンは小堀をどうしても受け入れられません。
しかし小堀の人柄を知るうちに段々と 彼に惹かれるようになり、自分の本当の恋心に気が
付くようになっていきます。しかしアンスマリンが自分の気持ちに素直に向き合える頃には
戦争という時代の大波に 飲み込まれていってしまう、という悲劇のラブストーリーです。
物語自体はフィクションですが、タイ国駐屯軍司令官・中村明人という日本人が、主人公
コボリ(小堀)のモデルとされています。作家のトムヤンティーさんの父は軍人で、中村
明人のことを父から聞かされており、それを元に小説にしたとされています。
映画もテレビも大ヒットを飛ばしました。 長くなりますので明日に続きます ・・・
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