先月24日に、無事 総選挙が終了し 我々 外国人もホッとしている所ですが、
総選挙をめぐって、水面下では様々な動向に 不満と懸念が生じているようです。
選挙結果について、票数が投票者の数より多かった投票所がある等、特にタクシン派から
票の取扱いに 疑問の声が上がっています。軍政が有利になる不正があった疑いがあると、
反軍政政党から情報開示や選挙委員会の辞任を求める抗議活動が続けられています。
そんな中、ワチラロンコーン国王が、これまで王室がタクシン元首相に贈っていた勲章すべてを
剥奪することが発表されました。理由は「タクシンは最高裁判所で有罪判決を受けたにも関わらず、
国外逃亡という不適切な行動をしている」としています。タクシン氏が国外逃亡して10年以上が
経っているのに、なぜ今のタイミングで勲章など剥奪するのか、摩訶不思議なことで気になります。
でも、総選挙前日の23日夜、有権者に熟慮のうえ投票するよう求める声明を発表するなど、
ワチラロンコン国王が政治への関与がお強い、という姿勢を見せられていました。 また
総選挙前、タクシン派政党の「タイ国家維持党」が、首相候補にウボンラット王女を擁立しよう
とした際、翌日には国王が「不適切な行為だ」との声明を出し批判しました。国家維持党は擁立を
断念しましたが、憲法裁判所に解党命令を出し、このことでタクシン派は苦戦を強いられました。
タイ人の友人が推測するに「タクシンの勲章剥奪」は、タクシン氏が姉のウボンラット
王女を利用して王室を政治に巻き込もう、としたことに気分を害していたところ、更には、
総選挙直前の22日に、香港の高級ホテルでタクシン氏が娘の結婚式を行なった際、VIP
ゲストとして招待されたウボンラット王女と公衆の面前で、タクシン氏とハグをして
親密さを見せつけたことに、憤慨されたのではないかと … 確かに これはやり過ぎです。
ウボンラット王女は米国に留学後、一時期 米国人と結婚。米人の習慣である “ハグをする”
という行為は、まったく違和感はないんでしょう。 悪気もなかったと思います。 しかし、
一般的なタイの人にとって、いくらタクシン氏でも平民の一人です。いくら王女が王室を
離れているといっても、そのタクシン氏が王族である王女と “ハグする” なんて行為は、
許されません。ワチラロンコン国王も同じお想いで、ご機嫌を損ねたのだと言われています。
この王室への敬意を欠く行為は、タイでは一番 してはいけないことです。誰がみても、そう感じる
タクシン氏の行動でしたネ。やはりタイの人からも 感覚的にやり過ぎであったことは否めません。
“いかにも王女とは親しいんだ” という所を見せたかったんでしょうが、近年
タクシン氏の策略は裏目 裏目と出ているようです。 これから どうなりますか。
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