昨日、最高裁判所はインラック前首相に、禁錮5年の実刑判決を下しましたネ。
最大で禁錮10年の判決が言い渡される可能性もありましたが、その半分の5年でした。
8月25日、コメ買い取り制度で国に巨額の損失を与えたとして、職務怠慢などの罪に問われた
裁判の日、最高裁前には約100人の支持者も集まって、無罪を訴えたにもかかわらず、法廷に
姿を見せず国外に逃亡という、思いもよらない行動をして支持者をガッカリさせたインラック氏。
最高裁は、判決を昨日まで 延期させていましたが、本人不在のまま判決が言い渡されました。
インラック氏も農家の負担を軽減し利益をもたらす政策だったと反論していましたが、最高裁は
インラック氏が計画の中で不正があったことを知りながら、阻止しなかったと指摘しています。
それでも昨日は最高裁前に、一団の支持者が集まり、「有罪判決は悲しい、正義も平等もない、
不当判決だ」と判決に不満の声を上げています。「自分を守る自由と権利がある。国外逃亡した
ことは良い判断だ」とも … このような支持者がいることを彼女に伝えたいですよネ。
また、最高裁判所の前で、判決を聞きに来た支援者の女性は「今の体制では、インラック氏が
公平に扱われないと思うので、国外逃亡したことは、受け入れられる」と話しています。
インラック氏は兄のタクシン元首相とともに、今も農村部では高い人気を誇っておりましたが、
来年後半にも実施される総選挙を前に、有罪判決が出たのはタクシン派にとって痛手になりそう。
9年前から国外逃亡を続けているタクシン氏に続いて 妹のインラック氏も、帰国するには
一層難しい情勢となり、象徴的な存在の代表2人がいないことで、国を二分する政治勢力の
1つとなってきた「タクシン派」の求心力低下は避けられないのが現況でしょう。
今後についてインラック氏側の弁護士団は、判決全文を慎重に検討してから考えると述べて
いました。しかしながら プラユット政権は、判決内容に「タクシン派」が反発を強め活動を
活発化させる可能もあるとみて、さらに圧力を強めていくでしょうネ。 でも今のタイは平静です。
インラック氏から連絡がないかぎり、話すこともできないインラック前首相の弁護士は、判決の後、
最高裁判所の前で記者団に対し「インラック氏はメディアを通じて、判決の内容を知るだろうが、
判決の詳しい内容を見て、今後の対応を検討したい」と述べるにとどまりました。
ところで先週、プラウィット副首相兼国防相がマスコミに インラック前首相の逃亡の手配と
手助けをした警官3人を取り調べていると公表していました。しかし、捜査の進展が遅いです。
判決が出たので急展開するやも知れません。
現在、インラック氏はロンドンに滞在中らしいですが、何を想っているでしょう。
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