タイと世界の比較！ （ある事件簿）

いつでしたか、タイで勇気ある女性の行動なのか、犯人が大バカなのか、二人の暴行魔が逮捕されていました。

一つは、コンドミニアムの自室で襲われそうになった美容師の女性が、男の舌にかみついて暴漢を撃退した事件と、
女子高生が暴漢に襲われそうになり、男の逸物にかみついて撃退する事件がありました。でも一歩間違えれば
女性が大変な被害者になったところです。

タイ警察庁によりますと、06年の殺人認知件数は4,624件で、04年の4,728件、05年の4,808件を下回ってはいますが、
検挙率は40％だったそうです。強姦については5,223件と報告されていますが、事件として表面化しないものが
10倍以上もあると言われています。因みに日本の06年の殺人認知件数は1,309件（検挙率96.8％）、
強姦は1,948件（同74.9％）だったとの事です。人口比からすると日本も多くなっていますが問題は検挙率です。

もちろん殺人事件も問題ですが、女性からしますと事件として表面化しないものが10倍以上もあると言われている
強姦事件は「在ってはならない女性の大敵」です。タイ政府も事の重大性を鑑み“3月8日を「女性の日」として設け、

性犯罪者摘発運動の一環として、警察は毎年その日首都圏を中心に、まだ逮捕されていない強姦犯1,000人以上の
捜査に力を入れていますが、県によってはその日は普段より多い50人以上の逮捕者を刑務所に送り込み、すれなりの
成果は出しているようです。

“今日は何の日”なんて、どこの国にもありますが、3月8日が性犯罪者摘発運動の一環としての「女性の日」とは・・・


処で、国連の「第7回国連暴力白書のレイプ件数」に65カ国の10万人当りの強姦事件（年発生率）の件数が出ています。
中国などデータの無い国、調査不足の国もあるようですが、告発・摘発数なので、実際はこれよりずっと多いのでしょう。

一番高いのが南アフリカの119.5件、意外なのは3位オーストラリア77.8件、5位カナダ73.3件ですネ。米国も多そうですが
9位で30.1件、主な国々を列記してみます。

10位アイスランド24.6件、12位ニュージーラン21.3件、13位英国14.2件、14位スペイン14.0件、15位フランス13.9件、
16位韓国12.6件、17位メキシコ12.3件、18位ノルウェー12.1位、21位フィンランド11.1件、22位オランダ10.0件、

23位デンマーク9.1件、24位ドイツ9.1件、30位スリランカ6.0件、34位スイス5.4件、41位ロシア4.9位、
46位イタリア4.0件、62位インドネシア0.57件、一番低いのがサウジアラビア0.33件です。

さて、タイと日本はどのくらいでしょう？

タイは27位の6.3件、日本は54位の1.77件でした。65カ国の中でタイは多いように思っていましたが、強姦事件となると
安全そうな国より低いんですネ。モラルが高いはずの北欧、西欧も高く米国・カナダ・オーストラリアも多発しています。
低いのはイスラム国家でタイ・スリランカ・インドなど敬虔な仏教国よりも少ないのが目立ちます。

ここに順位を載せていませんが、高いのはアフリカの一部と中米でした。「欧米キリスト教国家がイスラムの国々を
愚弄するのはおこがましい」なんて言う論評も掲載されていました。しかし世界を引っ張る米国は日本の17倍、韓国は
日本の7倍もあります。実は、噂や巷では韓国は世界一にこの手の事件が多いとは聞きますが・・・

タイでも由々しき問題ですが、極端に多い国では無いようでしたのでホッはします。が、あってはならない事件です。


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