タイ人と日本人の違い！（環境編）

こうしてタイにいると、日本人が「正」でタイ人が「NG」と決めつけた日本人の方と時々出会います。

「そんなの常識だろう」「日本じゃ考えられない」「タイ人って、こうだ、ああだ」・・・と悪く言う日本人もよく見かけます。
そんな人は、タイ人にも同じことを言われているのを本人は気がつきません！“日本の常識は世界の非常識”とは、よく
言ったモンです。“タイの常識は日本の非常識”だって、“日本の常識はタイの非常識”だって、あるんですよネ。そう思いません？

日本人はタイ人とは、歴史、政治、文化、宗教、民族、躾、生活習慣、教育、環境、価値観、気質、見解、食べ物・・・
すべて違います。タイ人と日本人がまったく同じ価値観を持つはずがありません！　それを夜の女性だけのお付き合いで
タイ人を、タイをお解かりになったように話している人がいますが、とんでもありませんネ。こんな失礼なことはありません！

ワタクシ若きし頃、生意気にタイ人を、タイを語っていた時に、先輩に確かこんな注意をされました。「タイの階層だって
政治家、お役人、警察官、軍人、富裕層、貧困層、ビジネスマン、学生、OL、女学生、奥方、夜の女性といろいろな人が居る。
そういういろいろな人達と知り合いになって、話す場を持ってからタイ人を、タイを語れ」と・・・　

実はワタクシも一部のタイ人を、タイを見てすべてを解ったように語っていたんですネ。＜今でもかな？　注意します。＞
タイ語も完全に、またタイ文字も読み書き出来ないのに「何を言わんかな」です。ワタクシも偉そうに語れません。

どうも我々人間は、それぞれ大きな棚を持っていますから、自分のこと、自分の廻りことは「棚に上げて」ついつい他人のこと、
他所のことを批評してしまいます。日本人の非常識を棚に上げて、タイ人の常識を非常識にしてしまいます。ワタクシ
タイ人と日本人のこれらの背景の違いをよく理解して接しなければと、いつも思います。「何人だから」ではありませんネ。

「サービス精神」、「完璧主義」、「生真面目さ」、「責任感」など、これらは日本人なら基本的に持っている特質でしょうか。
若い人でも社会経験、専門知識、手に職など無くても、育ったのが日本で、教育を日本で受けただけでこれらを持っています。

これらの気質は日本人の血をひいているから持っているのでは無く、そういう日本の環境に育つと無意識のうちに
その気質になってしまう社会環境に育っているからだと思います。

例えが良いか分かりませんが、日本の残留孤児は日本人気質を持っていませんが、逆に外国人の子供でも日本で育った人は
この日本人気質が備わっているでしょう。日本に育つと日本的な立居振舞いや常識など、大人になっていくプロセスで自然に
身についてしまいます。違った環境に育ったタイ人が日本人になれませんし、日本人もタイ人になれません。

もちろん、“悪いことは悪い、良いことは良い”の設定は一緒でも、育った背景と環境の違いを認識しておくと、
タイ人の、タイの良さが、物凄く解るような気がしますが、どうでしょう？
また　日本人が「正」でタイ人が「NG」と決めつけることも出来ませんネ。


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