日本の自殺者数はトップクラス！タイは？

最近の朝日新聞の天声人語にこんな興味あるコメントが掲載されていました。

日本でのストレスの多い職場では、飲む（のむ）打つ（うつ）買う（かう）がはやると・・・
ちょんまげの時代や江戸っ子の昔ながらの三拍子ではありません。
「のむ」のは胃腸薬や胃カメラ。「うつ」は博打ではなくうつ病。「かう」のは宝くじだそうな。

なるほどネ～。サラリーマンの世界に揉まれていたワタクシにもよ～く理解されます。
こんな揶揄をされる今の日本は先進国の中では、世界一の自殺者を出しているそうですよ。

リトアニア、ロシア、ベラルーシ、ウクライナ、カザフスタン、ラトビア、ハンガリー、エストニア、
スロベニア・・・そして日本と続く、これが世界の自殺者ベスト10で、旧共産国家がずらりと並び、
日本は第十位ですって。（驚きもし、情けない気持ちもします）

旧共産国家で自殺者が多いのは、『死んだらどうなるかを知らない国民が多い』ことを
示しているそうな。つまり、その国の『宗教』や教育、道徳が関連しているようです。
ですので日本はホント異常な国になっているのは事実です。

ではタイの自殺者の数はどうなのか？

タイ保健省によると、2006年のタイ人の自殺者は3612人で、男性が2856人(全体の79％)を占めたそうです。
（日本でもそうですが、男性が圧倒的に多く、どこでも男性の方がひ弱いんですね）
タイ人の10万人当たりの自殺者数は、5.8人（日本は24人）だそうです。

日本の自殺者数は、06年3万2155人で、男性70.9％、年齢別では60歳以上34.6％、50歳代22.5％、
40歳代15.6％、30歳代14％となっているそうで、これでは日本男性の平均寿命も下がっている訳です。

職業別では無職が47.9％を占めたそうで、働けなくて自殺するのか、悩んで退職後に自殺するのか、
その辺は定かではありませんが、日本は親近者が自殺を伏せる、隠すケースが多いことから、
実際は日本の自殺者数はもっと多いのかも。

世界の自殺者は年間100万人で、殺人50万人、戦争23万人をはるかに越えているそうです。
世界のトップクラスでもある先進国日本ですが、ちなみに、フランスが19位（10万人当たりの
自殺者数17.5人）、韓国が24位（14.5人）だそうで、中国ですら27位（13.9人）。
ドイツは28位（13.5人）、アメリカは46位（10.4人）、イギリスが57位（7.5人）で、
タイも5.8人と先進国に近づいて来ています。

何でも日本を模範として摸倣するタイですが、この自殺者数だけは真似て欲しくありませんネ！


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