今日26日は、国連が定める「国際薬物乱用・不法取り引き防止デー」なんですネ。
日本ではピンと来ないでしょうが、タイと近隣諸国では大きな意味のある防止デーです。
なにせ、国連は「ゴールデントライアングル」と呼ばれるタイ・ラオス・ミャンマーの国境
地帯で密造される麻薬が多いと見ています。その解決策を講じても一向に減りませんから。
「同防止デー」は、薬物の乱用と不正取引に反対する国際デーとしています。1987年6月
26日に、薬物乱用・不正取引防止に関する大きな国際会議が開かれ、この日にちなんで
同年12月に「国際麻薬乱用・不正取引防止デー」としました。 翌年以降、毎年6月26日に
防止活動などが行なわれています。日本では、特にこの日に行なう活動は聞きませんけどネ。
タイでは 今日の防止デーを前にした25日、国内で押収された覚醒剤など15トン余りを
中部アユタヤにある施設で焼却処分して、取り締まり成果のアピールをしていました。
<処分される覚醒剤>
焼却処分された違法薬物の大部分は「ヤーバー」という名称で流通している覚醒剤ですが、
こうした覚醒剤はタイ国内の一般人にまで蔓延し、深刻な社会問題になっている他、日本や
オーストラリア、それに中東などに密輸されていますので、タイ国だけの問題ではありません。
日本とタイの捜査当局は去年、日本を訪れる多数のタイ人観光客に小分けにした覚醒剤を
短期間に集中的に運ばせる「ショットガン方式」と呼ばれる密輸ルートを合同で摘発しています。
今年2月には、タイから覚せい剤を輸入したとして、群馬県警がタイ人男性の農業実習生2人を
逮捕しています。その後、芋づる式に出て来て、農業実習生の逮捕者は計7人となりました。
このケースは密売するのではなく、自分で使用する目的だったようですが、このように日本に
入ることも問題です。密輸したのは、ヤーバーの錠剤で、国際スピード郵便(EMS)でタイから
発送しました。東京税関の検査で覚醒剤約400錠が小分けにされて、豆菓子の袋に隠されていた
とのこと。ヤーバー使用目的は「疲労回復のため」と供述しているそうですが、困ったもんです。
あまりタイの恥部にあたることは書きたくありませんが、事実には触れざるを得ません。タイでは
一般人にも覚醒剤を使用していることも問題ですが、流通にも 時には有識者まで法に触れています。
先月末、北部チェンライ県で弁護士のタイ人女性(29)が、覚醒剤860キロを運んでいる所を
現行犯逮捕されています。チェンライといったら「ゴールデントライアングル」に近い国境
ぎわにある都市ですよネ。 弁護士という職業を持ちながら環境がそうさせたのでしょうか?
もう1台、墓地に乗り捨ててあったピックアップトラックにも覚醒剤が発見され、これも やはり
男性弁護士が運転していたトラックで、彼も逮捕されています。いつも量が “半端ない” ですヨ。
政府は今後も「ゴールデントライアングル」の周辺国と協力して、覚醒剤の密造組織と拠点の
摘発を、より強化するといいます。だけど、来年の防止デーまでにどれだけ減っているかなぁ~
「タイでゴルフ友達になりましょ」 のホームページです
タイ・ゴルフを何でもランキングで紹介する情報サイト
タイ警察による取り締まりはありますが、薬物の追放には全く効果はありません。(タイも一応取り締まりをしていますという国際社会向けのアリバイつくりのようなもの)
日本では、麻薬は暴力団及び関連の一部という認識ですが、タイ国は違います。
有力政治家、高級官僚、軍部や警察の幹部、地方のボス政治家・・・体制側に麻薬の利権を持つ人物が多数おり、取り締まりが事実上不可能になっています。
一方、タイ国民の多くにも麻薬の使用・汚染が進み、小学校でさえ、ヤーバーが売られています。学校の教師が売人と言うこともあり、どうにもなりません。
麻薬の利権は莫大な金額に及びますから、それを手放すことはありません。
日本のように体制側の警察が反体制側の暴力団や売人を取り締まるといった勧善懲悪的な構図とは、タイの場合全く違うのです。
国連による「国際薬物乱用・不法取り引き防止デー」なんて、タイ国には無力です。
https://www.nhk.or.jp/kokusaihoudou/archive/2017/11/1121.html
https://www.sankei.com/photo/story/news/160503/sty1605030008-n1.html
https://www.tokyo-sports.co.jp/nonsec/social/468419/
一つは昨年のものだが、後の二つは4年も3年もまえのもの、
軍事政権になって、タイの世の中は大きく変わっている。
今を語るべきだろう。