日本にも タイの徴兵制度があったら ・・・

　　
　タイの４月には ソンクラーンの他に、もう一つ大きなイベントがあり、それは徴兵制度の
く じ引きです。　毎年 その様子がテレビ中継され、人気番組の一つになっています。

タイでは男子が18 歳になると、予備兵名簿に登録され、21歳になると役所へ出頭し、徴兵検査を
受けることが憲法で定められていますが、陸軍・海軍・空軍の兵役期間は 原則２年となっています。

　

現在、徴兵制度を 存続させている国は 世界で20カ国前後あるそうですが、女子も徴兵の対象と
している国は、イスラエル・マレーシア とあるようですが、タイでは 女子は 対象外です。

　タイは韓国のように強制的に徴兵される訳ではありませんが、兵役を 免れる方法が いくつかあり
ここで “タイならでは” のユニークな話があるので、他人事ながらテレビの人気番組になるのかな？

兵役期間を 短縮させる方法、或いは 免除させる方法は ・・・

＊　大学生は卒業まで徴兵が猶予され、期間も１年間と短縮される。
＊　兵役を 自主的に志願した場合は 半年に短縮される。
＊　国防学校の卒業生は兵役が免除される。

　

＊　16歳～18歳の三年間、高校に通いながら 「ロードー」 と呼ばれる軍事教育
　　プログラム （演習と訓練など） を　軍事学校でを 受けると 免除になる。　

＊　大学の医学部に入学すると免除される。　（医学部に入学する事はかなりの難関なので
　　医学部に入学しようとする学生も、大半は高校時代に軍事演習の単位を 取っているとか）

＊　体・精神に障害のある者 （ニューハーフなど） 及び　体力のない者。
＊　くじ引きの抽選で免除を 引き当てた者。　（これがテレビ放映される）

　

こうして免除や短縮があるのは、健康な20歳になった若者全員を 徴兵してしまうと、人数が
多過ぎるという事情もあって、このようにいくつかの免除などを 設けているのでしょうネ。

　兵役が決まった若者は、兵舎での厳しい集団生活が待っています。　特に海軍の訓練は 過酷な上に
スパルタで、時には服役囚が充当されることもあるらしいんですネ。　くじ引きで海軍を 当ててしまった
若者が ショックのあまり失神したシーンが流れて、タイの兵役検査が世界的にも有名になりました。

　

入隊して数カ月経つと週に１日の帰宅が認められますが、海軍で兵役になった若者は 親に会ったら
泣きだしたり、行きたくないと懇願するくらい厳しいようですヨ。　ちょっとしたことで、体罰だと 騒ぐ
日本では 考えられませんよネ。　こんな世界が 身近なタイ国であることも知ってほしいですネ。

　そして “タイならでは” の扱いが、ニューハーフの人達への兵役検査の処遇です。
　長くなりますので 明日に続きます。　　



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