タクシン元首相の実妹、インラック氏が総選挙への参戦を 発表してから20日近くになるでしょうか?
政界での経験はありませんが、メディアの取材での対応など ソフトな物腰で答える姿が好評で、支持率も
上がっているようです。 43歳という青年実業家であり、若さと美貌の持ち主で 話題性も豊富、早くも
タイ初の女性首相誕生かと、 注目を 集めています。
アピシット首相は、彼女の弱点である政治の未経験さを 突いて、政策討論会の実施を 促していますが
彼女も なんだかんだと言って、なかなか応じません。 逆にインラック氏は実業家でマーッケティングの
<インラックさんが首相になったら…>
プロだそうですから、選挙戦に勝つ為の戦略・戦術なんて、お手の物かも知れませんヨ…
あとは、なんて言たって、タクシン元首相というお兄ちゃんがついていますかねぇ~
「インラック氏は兄タクシン氏が操るただの操り人形に過ぎない」 と云う批判に対して、タクシン氏は
「彼女は操り人形ではない。 私のクローンだ」 と言っているそうです。 妹の判断は私の判断と同じ、
と… この分かりやすさと、大胆な姿勢が タイ国民に絶大な人気を集めるのでしょうねぇ~
<依然と人気が高いタクシン元首相…>
そんな各党の選挙活動が活発になる中 こんな事件と報告がありました。
先月25日、バンコクの市場で 「クンイン」 (高位の女性の称号) の称号を 持つ上流階級の女性 (62)が
タクシン元首相派の野党プアタイの候補者への支援を 呼びかけていた選挙活動員の女性(24)のほほを
平手打ちし、裁判所から罰金500バーツを 言い渡された、と言うのです。 「クンイン」 の女性は 「選挙
活動がうるさかった」 と話しているとか… 「クンイン」 の称号を 持つだけに、色々な憶測が流れました。
<国王を 愛する気持ちは、どちらも一緒なんだけど…>
実は 「クンイン」 は、タイ国王が主に旧貴族や有力者の妻、富裕な女性に授ける称号で、上流階級の
証しと言えます。 過去数年にわたるタイの政治闘争は 権力を 握る上流階級 (アピシット首相派) 対
庶民 (タクシン元首相派) という構図で、今回の事件は 両派の争いを 象徴する出来事だったのです。
そして 先月末 オーストラリアと米国を 拠点とするシンクタンク、経済平和研究所が世界153カ国の
平和度を 指数化した2011年版の 「世界平和指数 GPI 」 を 発表していますが、タイは政情不安・テロの
危険・暴力犯罪の発生率などが足を 引っ張り、107位となっています! これは かなり後ろの順位です!
長くなります、明日に続きます。
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