タイの総選挙（２月予定）までの政治動向 ５

　
　今日 12月10日（月）は、タイ国で初めての憲法となる1932年に「タイ王国憲法発布」を
記念した憲法記念日で祝日です。　昨年４月に新憲法が成立しワチラロンコン新国王が署名、
その式典が生中継され、全土の寺では鐘が打ち鳴らされたのが、記憶に新しいですネ。

　

そう言えば、久しぶりにワチラロンコン国王（68）のお姿を拝見しました。国王が主導される自転車
イベントが９日に開かれ ”約60万人のタイ市民がサイクリングを楽しんだ” と報道されていました。

お父様のプミポン前国王と同じシンボルカラーの黄色い服を着た多くの市民が声援を送りました。
ワチラロンコン国王と触れ合える機会が少ないので、感激した市民も多いと聞きました。

　
　＜新国王もお誕生日が月曜日で黄色がシンボルカラー＞

タイは、今の時期は比較的 気温が下がりますので、毎年 この時期の恒例となりました。国王がバンコク
市内のコースを、先頭で走るこのサイクリングは「サイクリングで国民の健康を増進し、家族や社会の
絆を強めることを目的」としたイベントです。これが契機となってタイ人の自転車利用が増えています。

処で、ワチラロンコン新国王の戴冠式が、まだ 行なわれていません。周知の通り、国王は
2016年10月に前プミポン国王が逝去されたことを受け、同年12月に即位されています。

　

プラユット首相は「予定されている２月24日の総選挙前に戴冠式を行なう」としていましたが、この
発言を修正し４日「総選挙後に行なう予定だが、ただし日程を決めるのはワチラロンコン国王である」
としています。　何か変ですよネ。戴冠式を理由に総選挙の変更など無ければ良いですが ・・・

　そう そう、在タイ日本大使館から また 注意喚起がメールされていましたネ。

“今日の10日18時～22時頃に、バンコク市内の民主記念塔前で反政府系民主主義グループに
よる集会が予定されている。最終的な開催場所は不明だが、不測の事態に巻き込まれることの
ないよう集会が行なわれる場所などには、できるだけ近づかないように” という内容でした。

　

最初は７日（金）に、ウィパワディー通りの陸軍クラブ前で反政府系の集会が予定されている
としていました。なんでも選挙の実施を要求する集会らしかったのですが、国王が主導される

自転車イベントが、９日に行なわれるので中止したんでしょうか。「総選挙は２月24日に
行なう」と、プラユット首相は明言しているのに 変更される懸念があるんでしょうネ。

　

しかし７日と言えば、現政権と政党による総選挙に向けた対話に、タイ貢献と民主の主要２党が
欠席したことについて、プラユット首相は「ボクシングの試合でボクサーがレフリーによる

ルール説明を聞かないようなもの。これでは試合を取りやめにするしかない」と述べ、総選挙の
変更も有り得るようなコメントも発しています。　まだまだ、どうなるか 分りませんねぇ～　　



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