読者の皆さん、タイ出身のアリヤ・ジュタヌガーン選手(23)が今年、米国女子ツアーで どれだけ
凄い活躍をしたか、日本の女性ゴルファーに 是非 伝えてあげて下さいネ。 昨日からの続きです。
今季のアリヤ選手は、メジャー1勝を含むシーズン3勝を挙げ ベスト10入りは17回でした。
獲得賞金は2位のミンジー・リー選手におよそ120万ドル(1億3,500万円)の差をつけ274万
3,949ドル(約3億1,500万円)を獲得しました。 これは国内男子ツアーの賞金王・今平周吾プロ
(1億3,911万円)の軽く2倍を超えている金額ですもんネ。バーツにすると約9,055万バーツです。
しかし、そんな活躍よりも、なによりも姉のモリヤ選手の初勝利を喜んだアリヤ選手でしたけど …
そして、姉妹はタイの人々に、もう一つ 大きな感動を与えています。
昨年 タイへ帰国後、ファウンデーション(基金)を設立しています。それは貧困に苦しむ子供とその
家族を助けることを目的にした基金ですが、オフだけの活動ですから、どうしても時間制限があります。
それで今年11月末に帰国した二人は、NGOである「ハビタット・フォー・ヒューマニティ(Habitat
for Humanity = HFH)」と提携しました。HFHは「誰もがきちんとした場所で暮らせる世界」の
実現を目指し、タイを含む世界70カ国以上にて、住まいの問題に取り組んでいるNGOです。
今回、HFHがタイで進めている住居建築活動(グローバル ヴィレッジ プログラム)に参加し、
ある家族のために家を建てる資金を担うプロジェクトに参加しヘルプしました。 資金を提供
するだけでなく、二人は現場でヘルメットを被って壁作りを手伝うなどの作業も行なっています。
この活動の大きな特徴は、貧困や災害で家を失った家族と参加者が一緒になって建築活動を行なうことです。
その家族が建築費用の一部を返済するケースもあると聞きます。このシステムを通じ、その家族と一緒に
汗を流し、触れ合いながら、家の重要性とその意義を理解し、自立する術を学ぶという素晴らしい活動です。
今回の入居予定の家族は17歳と15歳の女子がいる4人家族。母は足のケガで働けず、一家の収入は
月に5,000バーツといいますから日本円にして1万6,000円ほどです。倉庫の一室に住む一家に、
「人間らしい生活ができる環境を整えてあげたい」と、ジュタヌガーン姉妹が立ち上がったそう。
自らのファウンデーションを持つプロ選手は多いでしょうが、そのほとんどがジュニア
ゴルファー育成などが主な目的です。このように母国の一般の人々を助けようする選手は、
少ないのかも。だからか、二人の活動を米国LPGAのホームページにも紹介されていました。
ただ強いだけじゃなく、こうして若いうちからチャリティ活動に勤しむジュタヌガーン姉妹も
知ってほしいですネ。米国でボランティア活動を見ているせいもあるんでしょうが、両親の
指導や教育も素晴らしいのでしょう。姉妹は、まさに “国民的英雄” になりつつありますネ。
「タイでゴルフ友達になりましょ」 のホームページです
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