タイのタクシー事情は ②

皆さんもこんな経験があるかと思います。

タクシーを止めようとして手を上げても止まってくれない、行き先を告げると断られる・・・なんてことが。
確かにドライバーにも悪い、ずるい者がおります。特にホテル前で観光客を目当てにしている連中や深夜の
タニヤ近辺に集まる者など・・・　でもこんなドライバーだけではありません。

タイのタクシーやドライバーにも、こんな諸事情があるんですネ。
これらを知っておくとタイのタクシーのイメージが多少変わってくるでしょう。

まず　タクシー運転手の殆んどは、タクシー会社から車をレンタルしており、新車で約900バーツ前後で、
朝・夕のニ交代制（04:00～16:00/16:00～04:00）で動いていますので、この時間前後にタクシーを
止めようとしると、乗車拒否に遇ったり、ドライバーの帰り道であれば乗せたり、とマチマチになります。

古いタクシーであれば600バーツ前後でレンタルしていますので、シフトに関わらず働けますので、
泊まりでタクシーを借り切るには好都合です。また　古い車体の為お客を拾いにくいですから、
ちょっと待って貰うなど、多少の無理難題は聞いてくれるかも知れません。

基本的にシフト制で働いていますので、時間のあるうちは長距離を、終わりに近づくと短距離を望みますネ。
でも“渋滞・土地勘が無い”などの理由で長距離を嫌うドライバーもいます。また　帰りのお客を拾えない為、
ゴルフ場へ行くお客を断るタクシーにも出遭います。（こんな時古いタクシーを借り切るといいですね）

郊外へ行く場合など「メーターを使用しなくてよい」とタクシー協会も認めている共通認識があり、メーターを
使わないのでずるい運転手と決め付けるのもいけません。（使用しなくともタクシー会社も関知しません）

売上げからレンタル料金、燃料費、洗車代、食事などを引いた金額が一日の手取りとなりますが、現行　平均
400バーツ前後でしょうか？タクシー料金も何年も上がらず、決して良い商売ではありません。
お客がくれるチップやつり銭は大きな収入源になりますので、ドライバーに渡すチップが習慣化された
欧米人のお客は大歓迎のようです。これをついつい日本人にも要求してしまう運転手も出てきちゃいます。

また　需要が高まるラッシュ時や突然のスコールの時などメーターを使わず「100バーツでなければ
行かないよ」というタクシーが現れるのも、手取りを考えると理解できますよね。

経費の中でレンタル料が占める割合が大きいので、一台を二人で借りているケースもあり、助手席に置いてある
ドライバーの顔写真と運転しているドライバーの顔が一致していないこともしばしばです。

今は行先を交渉することは滅多にありませんが、必ず交渉しなければならない場所があります。そこは夜のタニヤです。
この近辺にいるタクシーはメーターでは行きません。ワタクシが住んでいるスクンビット22まで200バーツから言ってきます。
渋滞で無ければ50バーツ前後でしょう。観光客は200バーツでも日本円に換算して「700円か」と、つい乗ってしまいます。

運ちゃんからすると「タニヤで遊ぶ日本人は高いお酒を飲み、女の子には、気前良くチップを上げるのに、
どうしてタクシーをケチるのか、酔ってもタクシーには厳しい！」と思っているんですって！　

これとタクシー料金と、一緒にされてもねぇ～・・　

でも　一生懸命に頑張っているタクシードライバーも多くいます。
ドライバーの気持ちになってタクシーを利用しましょうネ！


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