プミポン国王、即位64年・戴冠60周年です！

　　
　昨日　5日は、プミポン国王の戴冠記念日で祝日でした。　

タイの絶対王政を廃した32年（78年前）の立憲革命と、その後の第二次世界大戦の影響で、34年から
52年（58年前）までをスイスに滞在していたプミポン王は、兄がラマ8代目の王に即位した直後に
変死した為　46年（64年前）に9代目に即位。　戴冠式を行ったのは50年ですので、今年が60周年に…


　　　＜王宮で戴冠式典に・・・ニュースクリップから＞

　国王の戴冠記念日をお祝いすべき昨今ですが、タイのFBI　と云われるDSI　（法務省特別捜査局）　が
3日　反政府活動の幹部が王制廃止などを謳った　「王制打倒計画」　を捜査する方針を決めたようです。　
これは、非常事態解決センター　（非常事態宣言下の統治機関）　の要請によるものだそうです。

今回の騒乱は　「政党間の対立ではなく、国王に忠誠を誓うグループと国の体制を変えたいグループとの
大きな対立になっている」　と云う噂も聞いていましたので、やっぱり…　と、誰しも思うでしょうネ。
折角、プミポン国王の戴冠記念日だと云うのに、こういう報道はタイミングが悪すぎますよネ。

　

そんな噂が流れているからか、誰が書込みするのか？　インターネットなどで王室への批判もあるようで
つい最近も　王室を誹謗するコメントを書いた容疑で、東部ラヨン県のビジネスマンが逮捕されたとか…

　タイには不敬罪が存在し、国王はじめ王室について誹謗中傷・批判などすると、最高刑で禁固15年と
いう重い刑事罰の対象となりますからネ。　外国人も例外ではありませんヨ。　

07年に国王のポスターに黒ペンキをスプレーしたスイス人男性が懲役10年、09年に著書で王室を
批判したとされたオーストラリア人の男性が、懲役3年の実刑判決を受けています。　二人は、数カ月
服役後　その年に恩赦で出獄し、国外退去処分で帰国しているんですヨ。　

　

　さて、今年でプミポン国王がタイ国ラマ9世王として正式に戴冠されて60周年、在位64年になられます。
この年数は世界の君主で在位期間が世界一ですから凄いですネ。　因みに世界ベスト３は・・・

第１位　在位64年　タイ国プミポン王82歳
第２位　在位58年　英国女王エリザベス２世　84歳
第３位　在位51年　キューバ、カストロ国家評議会議長　83歳

我が天皇陛下は22年ですから、それだけタイ国王は、お若くして即位なされているワケですねぇ～　

　50年に　ご結婚された王族のシリキット王妃との間に、ワチラロンコン皇太子、ウボンラット王女、
シリントーン王女、チュラポン王女の1男3女、いらっしゃいますが、国王のご兄弟は、姉である
ガラニヤ王女、兄のアナンタマヒドン国王、そして末っ子のご本人の三人でした・・・



幼い時に父のアナンタ殿下と兄を亡くされたことから、お母様のシーナカリン殿下とお姉様、それは、
それは、大切にされたそうです。　お母様が95年（15年前）に、お姉様が08年に亡くなられています。　
おじい様は、タイ国の近代化をもたらした、あのチュラロンコン王　（ラマ5世）　ですネ。

　全国民にこよなく敬愛され、絶大なる信頼がある理由の一つに、国王は決して威張らず絶えず国民の
目線で接する、考える点にあるようです。　「足るを知る経済」　という言葉をよく用いて、国民に物を
無駄にしないよう、いつも呼びかけ率先垂範なプミポン国王です。　

　60周年、おめでとうございます。
今は体調を崩されているようですが、いつまでもお元気でいてほしいですネ。　　



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