昨日で、20人が死亡、140人以上が負傷したバンコクの爆弾テロから一週間が過ぎましたネ。
爆発があった観光名所「エラワンの祠(ほこら)」で遺族や市民ら約100人が犠牲者の追悼式を開き、
参列者は火をともしたキャンドルを持って集まりました。僧侶7人が読経した後、タイ国歌を斉唱。
発生時刻の午後6時55分ごろ、1分間の黙とうを奉げました ・・・

タイ警察は、爆発の直前に現場を立ち去った黄色いTシャツのスペイン系の男が、実行犯と見て2千人の
警察官がバンコクの宿泊施設など、一斉捜索を続けていますが、有力な手がかりは見つかっていません。
タイ警察は 犯人は国外へ逃亡していても、仲間が国内にいることを前提に捜査しているようですが ・・・
爆弾が国内では使われたことのない種類であることは解りましたが、容疑者の国籍や人名は
特定できず、事件の背景もわからないまま。 このままではタイの警察も批判を浴びそうです。

<変装を想定しての犯人像…>
プラユット首相もイライラしていることでしょうネ。爆破テロが発生する前から「首相を怒らすのに
刃物はいらない。“経済が落ち込んでいる、景気低迷をどうする”」と突っつけば、カッカすると ・・・
タイ経済は、昨年の5月のクーデター以降 消費低迷と輸出不振を受けて、景気の減速が続いています。
そんな中、外国人観光客が増え続け「経済回復のけん引役」と各方面から期待されていただけに、首相も
タイ経済にとって唯一の明るい材料でした。それがこの爆破テロによって揺らぎ始めていますからねぇ~

事件の解明と犯人逮捕に時間がかかればかかるほど、渡航のキャンセルが増え予約も減ってきています。
最も観光客が多かった中国・香港政府は、バンコクへの不要・不急の渡航を自粛するよう勧告を出し、
2位の隣国マレーシアでさえ、自国民に警戒を呼び掛けています。当然 日本人観光客も減っているしネ。
プラユット政権は「外国人の安全は保証する」と影響を最小限に食い止めようと必死ですが、観光業の
関係者は「どこまで影響が拡大するか不透明」と嘆くばかりのようです。タイ国際航空も3割以上が
旅程の変更が続いており、このままだとキャンセルも増え、益々赤字が増幅すると “真っ青” ですヨ。

<下段の右から3人目がソムキッド氏…>
そんな中 先週に、プラユット首相は大規模な内閣改造に踏み切り、一向に上向かない景気にしびれを
切らしたのか、経済閣僚を一新しています。経済政策のトップにはタクシン政権(01年~06年)で
財務相、商務相を歴任したソムキッド・ジャトゥシーピタック氏を起用しました。これに一部の閣僚から
不満の声も聞こえており、どうやら「タイ経済の今後の行方」がプラユット政権を左右しそうですヨ。
それには一刻も速い爆破テロ事件の解決が必要不可欠です。 どうなることやら ・・・


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