タイと日本でボクシング騒動だって？

26日に辰吉丈一郎（38）が、タイで2回TKO勝ちした試合って、日本でニュースになったんですかネ。

プロボクシング・元WBC世界バンタム級王者の名を傷つける噂話が、ボクシングファンの間で広がっています。日曜日に
バンコク市内のラチャダムヌン・スタジアムで行なわれた復帰戦で勝った相手は、有名な「やられ選手」だと言われています。

まぁ～　5年ぶりの試合ですから自信を掴ませる為に、そんな選手を選んだんでしょうが、もし日本で復帰したことで
大きく英雄扱いでもされていたら・・・　タイ側も気になる問題になりそうですヨ。

ある報道によりますと、戦った相手のボクサーはパランチャイ・チュワタナ（19）というタイ人で、通算成績は2勝5敗、
しかも5敗はすべて日本での試合で相手も日本人ボクサーに全て3RまでにKO負けしている、決して辰吉が、
浪速の丈一郎が相手にするボクサーでは無いと言うのです。果たして本人は知っているのか、廻りが仕組んだのか・・・

昔の昔、“沢村忠のキックボクシング”で、ワタクシらは初めてタイ式ムエタイの存在を知り、沢村のあまりの強さに
無我夢中になりましたが、後で沢村忠の試合は「タイ人の日本留学生をアルバイトで試合に出させて勝っていた」と
聞かされ、詐欺に遭ったようなガッカリした覚えがあります。

昨年もタイ人のボクサーが日本の試合で余にも負けるので、日本ボクシング業界では、日本で試合をするタイ人の
数を制限する動きがあったことは記憶に新しい出来事です。

さて、なぜ気になる問題かと言いますと、辰吉丈一郎38歳は日本ボクシングコミッション（JBC）ルールでは、ボクサー
ライセンスの発行は36歳までとなっており、現在は「引退選手」扱いとされ、国内ライセンスが失効した辰吉が再起戦を
望むのであれば海外に復帰の場を求めるしかありませんでした。

しかしJBCでは、「健康、安全面」や「日本ライセンスを持たない選手の海外流出」を憂慮して、再起戦をプロモートした
タイ側チュワタナジムのアンモ会長に対して、カリスマ的人気のある辰吉の再起戦には、WBCのスライマン会長とともに、
試合の中止を要請してきました。が、試合は強行されてしまい、ましてや相手が相手ですから尚更です。

JBCは、今回の試合を認めたタイのコミッションとプロモートしたチュワタナジムのアンモ会長に対して、日本のリングでの
厳しい処分を出すと、発表しているようです。来日するタイ人選手の約7割が、同ジム所属選手だけに、今後の成行きが
心配され、個人の問題からタイと日本のコミッションの問題へと発展しそうな気配です・・・

辰吉は今後について「コンスタントに試合をしたい。2、3カ月先には再戦したい」と現役続行に意欲を示しているそうで、
これが切っ掛けで、日本の無効選手が無制限に海外で試合をする事態を、JBCは一番恐れているのが実情のようです。

今後どうなるか両者を見守りますが、プロボクシング・元WBC世界バンタム級王者であった辰吉丈一郎、もっと上の
ランクのタイ人ボクサーと再戦して欲しかったですネ。次回を期待します！



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