このようなニュースが流れると、JALとANAの合併話が現実味を帯びてきますよネ。
韓国においてトップの大韓航空が2位のアシアナ航空を買収する、という報道です。大韓航空は
増資で調達した資金で、アシアナ航空の第三者割当増資を引き受け、子会社化するといいます。
国際航空運送協会(IATA)によると、2018年の旅客キロは大韓航空が世界29位で、アシアナ
航空は41位です。 大韓航空とアシアナ航空が一つになると、単純合算では 15位に浮上
しますので、22位のANA、JALの30位や16位 香港のキャセイパシフィック航空を上回る
規模となります。アジアの航空業界という視点から見ると、これは脅威に映るでしょうネ。
コロナウイルスの感染拡大で、最も甚大な苦境に もがいているのは世界各国の航空会社です。
このような事態が、あちこちで再編成されるのは、珍しいことでは無くなりつつありますネ。
タイ航空も9月末時点の債務超過は約400億バーツ弱(約1,400億円)となり、6月末に比べ
218億バーツ増え、9月末時点の負債総額は3,388億バーツ(約1兆1,700憶円)に上ります。
3月下旬以降に定期便の運航が停止されてから、現在も大幅な減便が続いている状態です。
全従業員の25%に当たる5,000人規模の早期退職プログラムや航空機の売却、機内食を提供する
レストランの運営などリストラに動いていますが、毎月 大赤字を出し続け、焼け石に水の状態。
周知のように 同社は、タイ中央破産裁判所から会社更生手続きを受けており、年内に債務再編や収支
改善策を盛り込んだ再建計画案をまとめるようです。しかし今後、一体どうなってしまうんでしょうネ。
ANAも先月末に2021年3月期の連結最終損益を発表しました。リーマンショック後に計上され
「過去最大」と言われた573億円を、さらに上回る 5,100億円規模の赤字になるといいます。
保有機体の削減や2022年度までにグループ全体で3,500人の人員削減案、社員の400人以上を
グループ外企業へ出向 … … 等々のコスト削減を行なうとか。しかし、厳しいでしょうねぇ~
JALも21年3月期の最終損益を報告。 ANAの約半分の2,700億円規模に留まるとしています。
その違いは、一度 経営破綻して10年以上にわたって体質改善を進めてきたことが功を奏して
いるのかな。大型機の売却、国際線拡大の抑制などを実施済み。でも一番大きいのは社員個人の経営
危機感覚が高まったことかも知れません。その結果が今のANAとJALの差に出てきたと言われています。
でも噂どうりにJALとANAは合併して政府に力添えをお願いするしか、道はないような気がしますネ。
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JALは2010年に経営破綻し、会社更生法を申請し、巨額な債務が棒引きされ、路線も縮小になり、財務体質がピカピカになったことが、今回のコロナショックではANAよりマイナスが小さい、というだけです。
社員の意識等の問題ではありません。
私見ですが・・・2010年にJALが経営破綻し、政府が支援に入った際も、出口ではANAがJALを買収したほうが良かったと考えています。
公的資金で財務体質がピカピカになったJALが単独で再上場したため、ANAとの競争の歪みが発生したわけで、ANAがJALのスポンサーになっていればそうした問題も発生しませんでした。
もちろん、国際競争を考えても有利に働いたと思います。
苦しくも、10年前には実現できなかった航空2社の合併がコロナによって実現する可能性が出てきました。
ただ、ファイザーやモデルナのワクチンが完成に近づいてきたというニュースがあり、来年夏ごろまでに接種が可能になり、海外移動が再開されれば、ギリギリのところで、合併が幻に終わるかもしれません?