タイ初の女性首相、人気の秘密は…

　　
　23日・24日に貢献党率いる新政権、インラック新首相による施政方針の演説が行なわれましたネ。

これまでに表明していた国民融和・麻薬対策・貧困対策などを推進する考えを明らかにしていますが、
一年内に実施する緊急対策と４年の任期をかけて実施する長期政策の二つに分かれるようです。

でも こんなに沢山を掲げて大丈夫かなぁ～　なんて、心配しちゃいます・・・ざっと、列記してみますと

　

緊急対策は、
国民融和 / 民主主義推進・麻薬対策・汚職対策・水利整備・南部の治安対策・近隣国 / 国際社会との
関係改善・石油燃料を含む物価上昇抑制・生活水準向上・法人税引き下げ・低所得者向け融資供与・

農産物価格引き上げ / 農民向け融資供与・観光業推進・美術 / 工芸推進・健康保険の改善・学生への
タブレットコンピューター支給・政治改革　・・・　

長期政策は、
安全保障・経済政策・社会 / 生活水準向上・天然資源 / 科学 / 技術 / 研究 の革新・外交 / 国際経済・
適正な統治　・・・　　　　緊急対策と長期と、言いながらも やることが多くてごっちゃになっているかな？

　

当然　野党 民主党陣営からは 「美辞麗句ばかり」 「具体策がない」 など厳しい批判が続出しましたが、
インラック首相が議会場にいた時間が少なく、野党の質疑・批判には、貢献党幹部のチャルム副首相が
首相の代わりに対応した、と報じられていました。　　へェ～　新首相が対応しないの？

　タイ初の女性首相に就任したインラック・シナワット氏 （44歳）、 「インラック旋風」 を巻き起こした秘訣は
その親しみ易さと可愛らしさでしょうかネ。　日本で よく 表現する 「美しすぎる首相」 でも言うのかな…

　

「物価は上がるのに収入は増えず、生活は厳しくなるばかり。　チャイマイ・カー？ （そうでしょ？）」 やや
舌足らずの甘い声を精いっぱい張り上げ、アイドルタレントのような仕草で指を突き上げる姿は、総選挙の
雰囲気を一変させ、タクシン派 「タイ貢献党」 に地滑り的勝利をもたらしました。

政治経験ゼロで臨んだ総選挙ですから、当初は演説も原稿の棒読みで頼りなかったようですが、みるみる
上達し、インタビューでは相手の目を見て、誠実に回答する姿に 国民は好意を持ちました・・・

　

頭脳明晰なんでしょう、一方で 「想定問答」 からは外れず、失言や放言は一切なかったようですヨ。　
華やかな外見とは対照的な慎重、堅実ぶりを発揮して、多くの支持者無しのタイ人を囲い込みましたネ。

米国のケンタッキー州立大で修士課程を終えていますが、英国オックスフォード大出身のアピシット
前首相に引けを取らない 「セレブ」 です。　が、エリート臭が抜けない前首相に比べ、その親しみ
易さで 低所得層にも溶け込みました。　

　

ビジネスマンの夫とは事実婚で長男と３人家族です。　「シナワットという元首相と同じ名字を残す為に
入籍していない」 との批判に 「気持ちが繋がっていれば、紙 （戸籍） の関係は重要ではない」 と

反論しているようです。　その夫であるアヌソン・アモンチャット氏は、社長を務めていた会社を退社し、
夫人のアドバイザーやら、色々とヘルプするようですヨ。　そう、なんか守ってあげたくなりますねぇ～　

インラック新首相、早く　国会でも野党からの質疑に対応できるようにしないと・・・　



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