昔の昔、タイで日本人ツアーに対して こんなことを言われた時期がありました。
「日本人は日本航空に乗って日本人が経営する旅行社のバスでバンコクに入り、アマリン
ホテルに泊まり、大丸で買物をし、夜はサニーシャトーのナイトクラブで遊ぶ」 ・・・ と。
これ、すべて日本人が経営していた会社や組織で、もう40年以上 前の話。 昨日からの続きです。

さて、最近 中国人が経営する大手旅行社が摘発されました。
日本政府が開発途上国の開発を目的として国際協力しているODAによって建設された、タイ
文化センター (ラチャダーピセーク通り) 周辺には、中国語で大きく書かれた看板を掲げる
商店やレストランがありますが、こういう店舗がキックバック・ツアー系列の店と聞いています。
これらの店舗・レストランも実質的には中国人が経営しており、これまた中国人が経営する
旅行社がこれらの店に連れて来て、相互に売り上げを上げる。 さらに適切な会計処理をせずに
非合法なやり方で中国に送金。 当然、脱税の問題も出てきますが、そんな中 摘発されました。

ツーリストポリスは8月下旬に キックバック・ツアー運営の最大手である旅行社を摘発し、女性社長を
逮捕。 先週には同社関連のバス会社も摘発し、バスなんと2千台を違法行為の証拠物件として押収。
ここの26歳の社長も逮捕されましたが、先に逮捕された女性社長の息子なんだそうです。 近年、
この2つの企業は急激に大きくなり、一気に大金持ちのファミリーになったと聞きます。

親戚が1人あたり200万バーツ (約600万円 ) の保証金で保釈を申請しましたが、裁判所が
証拠隠滅や国外逃亡を警戒し却下されていますネ。 2人は拘置所に入れられ、取り調べを
受けている最中で、24日まで拘留されることになっているといいます。
現在、中国人観光ツアーのキャンセルが続出するなど、この余震が続いているようです。 が、プラユット
首相もタイ政府観光庁も、思い切った決断をしましたネ。 短期的には中国人観光客が減りますが、長期的には
良い形での観光客増に繋がると思われますからネ。 タイの悪い印象が口コミで広まるより良いでしょう。

ですがキックバック・ツアーで暴利を得ていた店舗・レストランの経営者たちも真っ青でしょうネ。
やはり、こういうモラルが滅茶苦茶なやり方は長続きできませんでしょう。
40年以上前の日本人の旅行方法も、今でしたら言われるだけでなく、叩かれていたでしょうネ。 そう言えば、
当時の日本人旅行者の酔っ払いや夜遊び、マナーも批判されていました。 歴史は繰り返します。 また
キックバック・ツアーどころか、無料でツアーを受けていた日本人旅行社もありましたしネ。
こういう事件が起きた時には、我々も振り返る意識や反省も忘れてはいけませんねぇ~


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