銃乱射事件の教訓を 活かしてしてほしいですね！

　
　市民と警察官29人が亡くなり、58人の重軽傷を出した銃乱射事件の舞台、
ＳＣ「ターミナル21コラート」が、今日 13日からに営業を再開するようです。

極めて異例な銃乱射事件を起こしたのは、陸軍の現役兵士という事態を受け、陸軍トップの
アピラット司令官が会見を開き、現役兵士による事件を涙ながらに謝罪しました。「軍は悪くない、
非難しないで下さい。もし誰かを批判したいのであれば、陸軍司令官である私を責めて下さい」と …　

　
　＜アピラット司令官＞

犯行の動機が、射殺された上官との金銭トラブルが原因であることも説明しています。司令官は
汚職絡みの金銭トラブルであることを一部では認めています。だからこそ「今後は、兵士が
問題や不正を、直接申し立てることができる窓口とルートを設ける」とも述べています。

でも軍内にこうした汚職があることを知っているなら「軍は悪くない」と涙ながらに語れません。
こうした汚職などが蔓延しているから起こるべくして起きた事件かも知れませんヨ。 犯人である
ジャカパン・トンマ曹長は、警察の特殊部隊に射殺されてしまいましたので死人に口なしです。

　　

陸軍司令官や軍幹部らは、批判の目や矛先を軍内の汚職問題などに発展しないよう「容疑者を
どうしよもない ならず者の兵士という印象を与えようと苦心している」と指摘もされています。
政治・警察・軍・役人の汚い部分があることを、国民は知っています。そして 世界も見ています。

トランスペアレンシー・インターナショナル（TI）という国際NGO（非政府組織）が、毎年
各国・地域の汚職の度合いを数値化した「腐敗認識（CPI）」という指数を出しています。
その2019年版で、タイの清廉度は、調査対象の180カ国・地域中 101位ですからネ。

　

これは腐敗を「与えられた権限を濫用して私的利益を得ること」というTIの定義に基づき、
各国の公務員、政治家などが賄賂などの不正行為に応じるかどうかを調べたものです。

CPIは100点満点で、点数が低いほど腐敗が酷いことになります。昨年同様 タイの点数は
36点で、中進国ではアジアで最悪の数字です。　ちなみに日本は20位で73点でした。

だからと言って、銃乱射事件を起こしたジャカパン・トンマ陸軍曹長を擁護する訳ではありません。が、
このような事件をきっかけに、軍や警察の汚れたら部分に、真に目を向ける時が来たように思いますネ。

　
　＜犠牲者に花をたむける市民＞

今日「ターミナル21」の開店前には、仏僧による読経と托鉢が行なわれると聞いています。 また、
惨劇の犠牲者や負傷者への義援金が募られています。惨劇のあったナコンラチャシマ県の知事に

よりますと、市民から寄せられた額が３日間だけでなんと2,300万バーツ（約8,280万円）にも
達したそうです。タイの人は本当に優しいですネ。　このアンバランスも、タイなら です ・・・　　　


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