タイ・ムエタイの父、英雄は…

　　
　去る３月17日は、ムエタイの選手とその関係者にとって、最も 「神聖 且つ 意味のある日」 で
あることを 日本では余り知られていません・・・　

３月17日は、ムエタイの父、ムエタイの英雄と言われる　“ナーイ・カノムトムの日”　でもあるのです。　

当時のアユタヤ時代 カノムトムは、タイの兵士でミャンマーの戦いに敗れた捕虜であり　ミヤンマー国内に
拘留されていました。　今から237年前の1774年のことですが、仏塔の落成式典の余興イベントで

　　
＜ムエタイの父、カノムトムの銅像…＞

ミャンマーの兵士10人を 相手に素手で戦うことになりました。　すると　全員を 倒したことで、ミャンマー
国王から褒美として自由を 与えられ　タイ国への帰国が許されました。　それからです、ムエタイの

戦闘者や関係者の間で、その戦いぶりが伝説となり、３月17日が　“カノムトムの日”　と定められ
最も神聖な日となったのは・・・　アユタヤ県の運動競技場にはカノムトムの銅像までもが建ちました。

　ですので　この時期になりますと、地方で　特にアユタヤではカノムトムの日を 記念した大規模な
ムエタイ イベントが開催されます。　先日も３月15日から17日まで、アユタヤ県・タイ国政府観光庁・
タイ護身術研究所などの共催で、大きなムエタイ イベントが行なわれましたネ・・・

　
　＜ムエタイのイベントならばアユタヤで地方で…＞

なんでも　今回の目玉は、３月15日午後３時から深夜０時まで　マハタート寺院内で行なわれた
イベントだったとの事…　デモストレーション・ムエタイ関連展示会・研究発表などが行なわれた他
外国人300人とタイ人300人によるワイクルー （試合前の踊り） が、古代遺跡を 背景に行なわれたと…

外国人は30カ国から来タイしたムエタイ選手などで、これだけの人数によるワイクルーは　過去に例が
無かったそうですヨ・・・　　ムエタイ ファンにとっては堪らないでしょうねぇ～　

更に　アユタヤ運動競技場では、やはり15日から17日まで階級別のムエタイマッチも行なわれた他
タイ人学生によるワイクルー コンテストも開催されて、同イベントも随分と盛り上がったようです。

　
＜すっかり有名になった、試合前に行なわれるワイクルー…＞

なお　今回で７回目になるムエタイ イベントは、アジア太平洋観光協会から　「金賞」　を 受賞しました。
このような成果もあって 観光庁総裁は、 「スポーツは重要な観光商品であり、３月はこのムエタイ
イベントを 全面的に支援する」　とコメントしていましたネ・・・

ムエタイに興味のある方々は、この時期にアユタヤへ訪れるとアユタヤの歴史・観光と同イベントが同時に
楽しめて　二重、三重の楽しいタイ旅行になるでしょうネ。　ムエタイを 初めて観る方も楽しいかも…

　ムエタイと云えば、バンコクに日本人が経営するムエタイ ジムがあるのを ご存知でした？
　長くなりますので明日に続きます。　　　

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