バンコク都のチャチャート新知事は、様々なバンコク都の問題と課題に取り組み出しています。
先月末には、天然資源環境省の事務次官らと共に、PM2.5 問題のための省庁間作業委員会を設立。
まずは原因を追求し、確実に課題を特定することを目的に16の運用計画を実行するとしています。
<チャチャート知事>
釈迦に説法でしょうが、黒煙など排出ガス中に含まれる固体や液体成分(あらゆる微粒子)を
総称して「粒子状物質」(PM = Particulate Matter パティキュレートマター)と呼びますよネ。
チャチャート知事は、“そのPMの主要な粉塵源は自動車、工場、バイオマス燃焼、建設工事が
生じさせている。まずは、監視カメラで黒い排気ガスを排出する車両に注視する“ と述べています。
確かに 今でも黒煙をまき散らしている古い昔のバスやトラックを見かけます。ディーゼル車も
黒煙が排出されることが知られています。こうした粉塵問題への取り組みには、長い時間が
必要ですからネ。 まずは徹底的に、これらの乗物の規制から入るのは正当でしょうねぇ~
そう言えば 日本でも一時期、 1995年前後かな? ディーゼルエンジンの排ガスが問題視
されました。以前のディーゼルエンジンは粒子状物質(PM)や窒素酸化物(NOx)を
排出していたため、大気汚染の問題が取り出されていましたっけ。それをいち早く
解決したのが、今年の2月に89歳で亡くなった石原慎太郎元都知事でしたねぇ~ 歯に
衣着せぬ発言で色々と物議を醸しましたが、ディーゼル規制は大きな功績の一つでした。
今でも鮮明に覚えています。20世紀が終わる直前の1999年4月、石原慎太郎氏が
都知事に就任したその年の8月です。ディーゼル車の真っ黒いススの入ったペット
ボトルを記者会見で振り回し、“こんなものをみんな吸っているんだよ!” とブチ
上げました。この時から東京都の「ディーゼル車NO作戦」が始まりましたねぇ~
まず東京都周辺の三県が東京都に同調して、独自のPM排出基準を満たさないディーゼル車の
域内走行禁止を実施しました。 そして、ついに環境省もディーゼル排ガス規制強化に動き、
日本自動車工業会もそれに従ったと聞きます。 ついに石原氏は山を動かしたワケです。
チャチャート新知事も、どこまで都知事という強権を発することができるか? 期待できるのは、
5月のバンコク都知事選でタクシン氏の妹・インラック政権(三年間)で運輸相を務めた
チャチャート氏が、タクシン派、民主派、若者の支持を得て、過去最多の138万6,215票を
集め圧勝したことですよネ。今までで一番、国民から期待値の高い知事になりましたからネ。
何も PM2.5 問題だけではありませんが、思い切って強権を振るってほしいですねぇ~
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