ビニール袋の廃止、２カ月が過ぎましたが ・・・

　
　タイでも、新型肺炎コロナウィルスの話題がニュースの中心になりがちです。　
それにPM 2.5の汚染問題、プラスチックごみ削減問題と、環境課題が山積みです。

昨年末、国連環境計画の発表では、タイ国内で展開していたプラスチックごみ削減活動の
成果により「海洋ゴミ排出国ランキング」で６位から10位に下がっています。それを受け
タイ天然資源環境省は、2020年を より環境保護活動を強化すべく、動き出しています。

　
　＜タイの海、汚染していることが有名に…＞

その手始めが政府と企業 約50社が協力し、デパートやスーパー・コンビニでのレジ袋を減らす
キャンペーン活動です。今年１月１日から日本食材のフジスーパーやセブンイレブンなどでプラス
チック袋の使用が停止になり、２カ月が過ぎました。　上手く機能しているんでしょうか ・・・

カシコン銀行の研究センターの試算報告では、１月１日からスタートした削減で、20年は
プラスチック袋（ビニール袋）の29％、130億枚、24億バーツの削減ができるとしています。

22年までに市場や屋台でも削減の強制がされれば、全体で60％になるとしています。
枚数にして290億枚、約53億バーツ（約186億円）の削減となる、と分析していました。

　
　＜このようなビニール袋は無くなります＞

でも実際にフジスーパーなどでビニール袋が廃止されると、思った以上に不便ですネ。
廃止されたことを忘れて、手ぶらで行ってしまいます。何度も店内で売られているエコ
バッグを購入しざるを得ません。　その数も、もう10袋前後にもなりました（苦笑）。

コンビニエンスストアでは、その組織によって対応がまちまちですネ。自宅近くのセブン
イレブンでは、無印のビニール袋を用意してくれていますが、ファミリーマートでは
お客が用意していなければ、３バーツ（約11円）でエコバッグを強制的に買わされます。

　
　＜店内でエコバッグが売られるようになりました＞

ビニール袋が無いために 欲しいものだけに絞られ、買い物の数量が最低限になるなどで、売上が
減少するような気がしていました。　案の定、今の時点では それに伴い減少しているようですヨ。

こんなニュースも ・・・　40年以上、ビニール袋など販売していたプラスチックの会社が、７割の
売上減で、廃業するといいます。　タイの政府は当初、2022年をメドに一斉停止をすると公表して
いたんです。が、昨年11月に突然、１月からの廃止が決まり、大変な目に遭っている会社も多いとか。

　
　＜屋台のビニール袋はまだまだ頑張っています（笑）＞

タイでは年間で450億枚のビニール袋を使っており、その40％が市場で使われ残りの60％の内、
コンビニで30％、大手スーパーなどで30％としていて、バンコクでは一人１日に８袋を使用して

いたという報告もあります。プラスチック袋などは、庶民の日常に無くてはならないものになって
いただけに、一斉廃止というのは大胆な方策でした。　もはやビニール袋は必需品でしたからネ。

どなたかが言っていました。「石橋をたたいても渡らない日本人と、石橋をたたかず渡るタイ人の
違いが出た」 と ・・・　日本のように徐々にやって行けば、とも思いますが、さてどうなりますか？　　


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