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外国人がとやかく言えないことかも知れない ・・・

2015年12月11日 | タイのちょっと気になる報道!
  
 一昨日、タイ国家警察は不敬罪に関するデービース駐タイ米大使の発言をめぐり、王室を
中傷した不敬容疑で捜査を始めたことを公にしました。 いつも米国政府はタイの軍事政権を
批判しているだけに、ちょっと気になるニュースですよネ。

 
 
その発言は去る11月、デービース氏がバンコクの外国特派員協会で 「不敬罪で民間人がタイの軍事
裁判所から長期かつ前例のない禁錮刑を言い渡されていることを懸念している」 という内容です。
この発言で、王党派はタイの米大使館前で抗議デモを行なうなど猛反発しています。 

駐タイ米大使の発言後の6日、国王陛下が88歳の誕生日を迎え、国中が祝賀ムード一色のタイ国内で、
NYタイムズ紙の一部記事が、1日と4日の2回 空白のまま発行される事態が続いていただけに尚更です。

 

これは1日付けのトップ誌面の記事では、軍政の施政と経済の停滞に付いて危惧する記事で、
4日付けのオピニオン面の記事では、国王陛下の高齢と後継問題に踏み込んだ記事のようです。

タイ国内のメディアでは決して書けない、書かない内容であり、NYタイムズ紙が委託している
印刷所が独自の判断で、記事を削除したらしいのです。

印刷所による記事削除という事態を受けてNYタイムズ紙からは、同紙は 「タイには報道の自由が無い」 と
遺憾の意を表明していましたが、こんな情況が起きるのも “タイならでは” の出来事ですよネ ・・・

 

でも考えてみれば、いろいろ批判はあるものの、不敬罪のあるタイでは印刷所が自主的に記事の
印刷を控えたということは、ある面 当然の判断と思いますよネ。 不敬罪となれば、発行者だけ
でなく 印刷所も同様に罰せられることになるんでしょうからネ。 

これはタイの一つのタブーでもありますから。「不敬罪」と呼ばれているタイ国刑法第112 条の法律に、
「国王、王妃、王位継承者、あるいは摂政に対して中傷する、侮辱する、あるいは敵意を
あらわにする者は、3年から15年の禁固刑に処するものとする」 と記してあります。

 

王室への不敬罪を刑法に掲げている国は余りありませんから、この法律は国際的にも極めて評判が悪く、
また政治的思惑から過度に適用されることもあるため、見直しを求める声もあがっているようです。

有識者が言うには、批判された王族が同法の適用を求めて訴えるのではなく、政府が一方的に判断し、
逮捕できる点にあると指摘しています。 ましてや軍事政権が この刑法を振り回しては危険でしょうネ。

 

その有識者の間では 「同法はかえって王室の評判を落とす結果になっており、王室を守るという同法の
主旨からはかけ離れている。 即座に廃止すべきだ」 という意見もあります。 一理ありますよネ。

まぁ~ 昨今は、国王陛下のご高齢と後継者問題が話題になるだけに、政府も過剰に反応し、
こうした不敬罪発言が問題になるんでしょう。 我々 外国人も気になる問題ではありますが、
我々がとやかく言える問題ではないかも知れませんネ ・・・  




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