ジェトロも動く タイの偽ブランドとコピー商品！

　　
　タイ版FBI と呼ばれるDSI って、ご存知だろうか？　そう、タイの法務省特別捜査局のことです。

相変わらず、多くの 偽ブランドやコピー商品が出回っている中、昨年末に そのDSI が バンコク都内の
IT モール 「パンティップ プラザ」 で、偽ブランドの携帯端末機を 販売していた４店の店主らを 逮捕、

アップル・ブラックベリー・ノキア・サムスンなどの偽ブランド品 673台 （販売価格 約150万バーツ） を
押収しています。　今年のDSI は、今まで以上に コピー商品の取締り強化の方針を 打ち出しています。

　
　　　　　　　＜DSI のスタッフも米国に アピールです…＞

今年に入っても、DSI と警察が協力して バンコク都内の７カ所で携帯電話などの販売店を 捜索、携帯電話
デジタルカメラ、ビデオなどの偽造品1,500点以上を 押収し、店の経営者４人を 逮捕していますネ。

都心部は ヤバいと見るや、地方に拠点を 移している業者も多く、全国に 広がりつつあり、月末には、東北
ナコンラチャシマ県で、映画の海賊版CDやDVDを 約６万枚押収したと報道されました。　この店からは
同じく東北部のスリン県やブリラム県の露天商や店舗にも、海賊版が流れていたと 見られています。

　タイ版FBI が これだけ厳しく取り締まるのは、相も変わらず 米政府から 今年も６年連続して、タイを
知的財産権の保護が不十分な 「優先監視国」 に 指定られそうだからです！　まぁ～　タイ政府が知的

　
　　　 ＜押収したビデオなどの偽造品は1,500点以上…＞

財産権保護に力を 入れる姿勢を 大アピールしているわけですネ。　実際 タイ国内には 偽ブランド品や
海賊版ソフトが氾濫し、取り締まりは 十分な効果を あげていない、と ずぅ～っと 指摘され続けています。

また、ソフトウェア業界団体のビジネス・ソフトウェア・アライアンス （本部ワシントンＤＣ） が各国・
地域の2010年のコンピュータ・ソフトウェアの違法コピー状況を まとめた 「第８回世界ソフトウェア

　
　　 ＜このオメガの時計も偽ブランド…＞

違法コピー調査」 によると、タイの違法コピー率は73％、違法コピーに よる損害額は７億7,700万ドル、
世界15位と いう、調査結果も出されています。　そんな中　日本のジェトロも動き出しましたヨ。　

　ジェトロ （日本貿易振興機構） は、先月 アジアで広く活動する日本企業の知的財産活動を
支援する場として 「東南アジア知的ネットワーク」 を ３月12日に発足すると 発表しています。

　
　　　　　　 ＜ジェトロも世界各国に 網羅しています…＞

米国だけの問題ではなく、日本企業にとっても 模倣品・海賊版は、絶えず 頭を 悩ましています。ところが
アジアに 進出する日系企業の知的財産担当者の多くは、タイに 限らず アジア全域を カバーしている、
その為 各国 それぞれの日系企業間の情報共有や活動などへのニーズが高まっているわけですネ。　

それを ジェトロが窓口になって、東南アジアの知的ネットワークを 作ろうということになったようです。

　良いことですが、寧ろ　遅いくらいですよネ。　ライバル会社が 個人的に ノウハウや企業秘密を 中々
話せません。　が、ジェトロがまとめ役に なって、日本全体を 守るという視点に 立てば変わって来ると
思いますよ。　ワタシも興味がありますので、12日以降 正式に 発足されたら また 報告しますネ。　

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