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タイの南部問題は?

2007年09月08日 | タイの出来ごと、あれこれ
タイの治安を云々する時に、いつも頭のスミにあるのが最南部問題です。

バンコクでは、タイ人もワタクシらもまるで他人事のようですが、NHK海外安全
情報では定番となって流れ、毎月決まったように、イスラム分離独立派によるテロ
襲撃事件が起きます。ここ3年~5年でどのくらのタイ人が亡くなったでしょう。

今年上半期に発生したテロによる死者は608人、負傷者は1202人で、容疑者
674人が逮捕され、特に教員、教育関係者、学生の被害が気にかかります。
(ここ3年以内で殺害された教育関係者は72人、学生は19人、放火された
学校は180校に上る)

昔から独立国だったタイが{なぜこの地域だけ?}とお思いでしょうが、ここには
約100年前までイスラム教のパタニー王国があり(今事件が起きている深南部の
ヤラー、パタニー、ナラティワート、ソンクラー4県)現在も住民の大半はマレー
語を使用するイスラム教徒で、仏教国のタイの中で異質な地域となっています。

パタニー王国は約100年前、本来はマレーシアとの併合が当り前でしたが、タイ
との併合を選んだ理由は、いろいろ諸説がありますが、タイ北部とミャンマーの
国境地域で生産された麻薬をマレー、シンガポールに流す流通拠点がパタニー王国
だった為、タイへの併合が有利と判断されタイに併合されたと聞きます。 

そんな背景があったことと、タクシン前首相が麻薬撲滅キャンペーンを謳い始めて
から、南部テロ事件が頻繁に起きるようになり、イスラム教徒の政党を設立する
構想に発展し、更にタイからの独立を掲げるイスラム過激派のテロが活発化し、
イスラム教徒の問題はイスラム教徒でなければ理解・解決出来ないという考えが
浸透して来ているようです。

ご存知、タイは90%以上が仏教徒ですし、昔から麻薬を通じて利害関係があり
宗教と怨みが絡み、一筋縄では解決できない深い事情があるようです。

現在も住民の大半はマレー語を方言として使用するイスラム教徒で、マレーシアと
の二重国籍者も多く、言葉、宗教が異なることから行政と住民の間の意思疎通が
不足し、インフラ整備、保健などはタイ国内で最低レベルと聞きます。

南部は反タクシン派が多く、イスラム教徒のソンティ陸軍総司令官がトップに
なっても、簡単には南部問題は落着く気配はありません。

タイにとっては由々しき問題ですが、静かに見守りましょう。


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