タイの「阿部定」事件の背景は？

またまた、タイでの「阿部定事件」が起きました！　よくあるんです！

タイでは、男性がヤキモチ、嫉妬から妻、恋人を殺害するという事件が頻繁に起き
ますが、女性が起こす事件では、この「阿部定事件」は結構多いんですよ。

タイでは昔から、女性が「アヒルに食べさすぞ！」と言ったら、男性器を切るぞ
と、同意語になります。チョン切って庭に投げるとアヒルが食べてしまいます。

1日に起きたケースは、妻が稼いで夫（無職）と10歳になる娘を養っている中、
妻が稼いできたお金を、夫が若い女性に貢いでいたことを知った妻は、激怒し夫を
酒に誘い、泥酔するまで飲ませた後、用意していたカッターナイフで男性器を切断。
その後、それを持って逃走したと、いうのです。恐ろしいですねぇ～・・・・

でも　妻の気持ちも察しますネ。働かないというのはいけません！

大体今まで同じような事件が起きても、最終的には縫合手術が成功して、男性側に
とってヒヤヒヤもんで終わるというケースが殆んどですが、今回ばかりは持って逃走
している、ということで手術は間に合いませんでした。自業自得とは言え、命は取り
留めましたが、最悪の結末です。彼の息子はどこへ連れ去られたのでしょう？
どこかのアヒルの群れへでも投げ捨てたのでしょうか？　クワバラ　クワバラ　です。

このケースのように、タイ社会では女性が家庭を支えている、という現実は多く
見られます。昔から男性よりも女性の方が働き者と言われて来ています。事実地方
でもバンコク市内でも、男性よりも女性の方が働く姿を多く見かけます。

よく一部の日本人は、この現象を見て「タイ人男性は怠け者」と決めつける人が
いますが、タイ人男性の名誉の為にも、こんな背景があることを知っておいて下さい。

数百年前のアユタヤ時代、庶民の男は20歳になると全員徴兵されたそうで、戦い
の無い時でも、ひと月おきに労役に取られ、60歳になるまで抜け出すことが出来
なかったそうです。これではまともに働くことが出来ません。労役と服している間

食料の配給も無く、男達は妻や母の差し入れによって家庭が成り立ち、伝統的に
女が男を養ってきたという歴史もあるようです。この徴兵、労役制度は19世紀
まで続いたそうで、昔からの社会システムが、今の人々の性格に与えた影響は計り

知れないと、有識者は言っているそうです。外国人は、このような背景も理解して
タイ人男性を見てあげて下さいまし・・・　

と、は言え　亭主のだらしなさを嘆きながら、懸命に家庭を養っている女性達が
多すぎますネ・・・

PS:皆さんもアヒルに食べられないようお気をつけて！


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