タイ国もコロナの新規感染者数が、徐々に減ってきてはいます。昨日は、全土で8,452人
(死者57)、バンコク都は859人でした。ワクチン接種も40.4%の人が二回目を終わっています。
ただ 気になるのは、刑務所で時折 クラスターが発生していることでしょうネ。一昨日かな、
タイ南部のナコンシータマラート県にある規模の大きい中央刑務所で1,000人以上の受刑者が、
コロナ感染の疑いがでており、そのうち396人が何がしらの症状が出ているといいます。
最低刑期30年の囚人と死刑囚が収容されている刑務所で、親戚や許可されていない人の
訪問は禁止されており、当局者のみしか立ち入りが許可されていない所です。当局者も
感染がどのように発生したのか調査していますが、今のところ分からないようです。
クラスターが発生した26日の感染者数は、ナコーンシータンマラート県は533人を記録、
同日バンコク都は901人、パッタニー県 621人、ソンクラー県の620人に続いてタイの
上位10都県の中で、刑務所がある同県は四番目に高い感染者数を記録してしまいました。
<ナコーンシータンマラート中央刑務所>
トラン県の刑務所でも163人の囚人が感染していることが判明、所内が消毒されていました。
タイ全土で144の刑務所で八つ刑務所が、未だクラスター発生の報告がされています。
所内で陽性が確認された場合、囚人は刑務所内の仮設病院に送られ、治療を受けています。
タイの刑務所には 20年初めで、37万4,052人へと増加しており、収容できる受刑者は
政府の報告では15年時点で、約21万7千人と言われていました。その後、刑務所の拡張や
新刑務所の建造など聞きませんから、今では 大変な収容オーバーになっているでしょう。
そんな中でも、刑務所内でのワクチン接種も進んでおり、22万1,620人の受刑者が
一回目の接種を終え、92,268人が二回目を接種したと報告されていましたネ。
ただ接種したのはシノバックワクチンでしょうから、一人でも感染者が出れば、刑務所での
人口密度は非常に高く、密閉された空間ですから感染拡大してしまうのが心配されます。
タイは世界で六番目に刑務所人口が高く、女性の囚人数は世界で最も高いといわれています。
受刑者の約77%が麻薬関連の犯罪者ですが女性が多いよう。いずれにせよ、全国の刑務所では
慢性的な過密状態が続いており、この問題もコロナ禍でクローズアップされています。
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