タイと日本の違い！ （命の値段 編）

先日、ゴルフ場へ向かう途中で先輩から借用している車がエンコしてしまい、ちょっと慌てました。

幸いに、郊外のガソリンスタンドの真近であった為、難なくことを処理できましたが、これが高速道路であったり、街の
ど真ん中であったら、随分と立ち往生したことでしょう。ましてや事故など起こしたら一大事です。ここで交通事故について・・・

昔から言われていることですが、東南アジアの国々で命を落としても日本や欧米と比較して、非常に命の保証が安いことで
知られています。タイの国でさえ交通事故で相手を死亡させた場合でも最高 1人あたり100万バーツくらいだそうです。
これが、カンボジア・ミャンマー・ラオスであったらと、思うと・・・

最高で100バーツですよ。日本円にして約330万円前後です。その人の収入によって賠償額が違ってくるんだそうですが・・・

ですので、100万バーツ以下で処遇されている人が五万と居ることでしょう。たとえ10万バーツという給料を貰っている
大手会社の役員が事故に遭っても100万バーツですから10ケ月の給料分です。これは外国人でも同じで、この金額は車一台分と
同じ値段で、日本と桁が一つ違いますネ。「飛行機事故に遭うなら日本の航空会社で遭うように」と言われる所以です。（笑）

また　タイでは交通事故で人を死なせてしまっても、示談で済ませてしまうケースが多いと聞きます。通常　交通事故を起こすと、
書類送検され刑事裁判、そして傷害罪（10年の懲役、又は2万バーツの罰金）になるようですが、殆どが示談で解決しており、
示談が成立すると傷害罪にはならず、示談が成立しない場合、補償額は民事裁判で争われ保険会社が間に入ってくれます。

タイも日本と同じように強制保険と任意保険がありますが、任意保険の加入率が40％にも満たないと聞きますから、もし交通事故に
遭って相手が任意保険に入っておらず、且つ　お金も無ければ、やられ損で泣き寝入りです。仮に任意保険に加入していても
非常に低い補償額だと聞きます。このような話しを耳にしますと、いずれにしても交通事故だけは起こしてはなりませんネ。

交通事故ではありませんが、こんなにも安い命の値段がニュースにも流れていました。

｛タイ南部ラノン県で今年4月、タイに密入国するためトラックの荷台に詰め込まれていたミャンマー人54人が窒息死した事件で、
タイ法務省は22日、34人について1人当たり3万5000バーツ（約12万円）の保険金が保険会社から遺族に支払われることを
明らかにした。残る20人については現在手続きを進めており、また、タイの法律では交通事故で死亡した場合、死亡者に犯罪歴が
なければ6万5000バーツ（約21万円）の補償金が遺族に支払われるが、この規則が適用できるかどうかも検討している・・・｝
交通事故だけは、十二分に気をつけましょう。

保険や補償について、どなたか補足があればお願いします。



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