再度、軍事政権は総選挙延期の理由を、改めて表明をしています。 少し懸念されますネ。
それは民政復帰に必要な総選挙の実施を、ワチラロンコン国王の戴冠式後になるとの考えを突然
言い出しました。 ワチラロンコン国王はプミポン前国王が2016年10月に死去したのを受け、
同年12月に即位しましたが、戴冠式は まだ行なわれていません。日程はこれからだ、言うのです。
が、首相府は、“お決めになるのはワチラロンコン国王であり、政府も決めようがない” としています。
“戴冠式の準備には時間がかかるので、首相が来年2月までに行なうとしていたが、総選挙は、再び
遅れる可能性が出てきた“、と言い出しています。日程が早めに確定すれば、予定通りの総選挙
実施も可能だが、決定は「国王の一存」と、誰もが文句を言えない国王のせいにしています。
しかし、総選挙がさらに延期されると、ちょっと心配です。
それでなくとも19日に、今日の24日午後5時からラチャダムヌーン通り(王宮近く)の「10月14日事件
記念塔」(王宮近く)において、反政府系が集会を開催するので、外出する際には十分に注意しながら
可能な限り集会には近づかないようにと、在タイ日本大使館から在留邦人に注意喚起のメールが流れています。
このような集会時に、彼らに “総選挙がさらに延期されそう” なんて話には一番 敏感になりますからねぇ~
総選挙になれば、軍政と対立するタクシン派のタイ貢献党は、有権者の多い農民層を押さえて
おり、第1党になってしまうことを、プラユット政権は懸念しています。 このため、軍政は
総選挙をできるだけ先延ばし、プラユット政権を少しでも強固にしておきたいのが本音でしょう。
<復活したマハティール首相>
そんな折、タクシン元首相が15年ぶりに再登板した92歳のマレーシア・マハティール首相に
刺激を受けたのか「健康で理知的であれば何でも起こり得る」と述べ 政治の表舞台への復活に
意欲を示したというのです。7月に69歳になるタクシン氏は「私は92歳のマハティール首相
より23歳も若い。マハティール首相のように健康維持に務めるつもりだ」と語ったといいます。
同時にはやり、国外逃亡を続けているインラック前首相も、自身の誕生日を迎えた21日、
逃亡後初めて、SNSに写真とメッセージを投稿し、健在ぶりを初めてアピールしていました。
インラック氏は、国外に逃亡したあと、ロンドンや香港に滞在している様子を捉えた写真が
SNSに投稿されていましたが、これまで自らのメッセージを発することはありませんでした。
”支援者への感謝の気持ちを示しながら、軍主導の暫定政権のもと、有罪判決を受ける見通しが
強まり、国に残る選択肢はなかった”と、タイを離れなければならなかった理由を記し、当時の
状況を説明。兄と誕生日を過ごすことができ “とても幸せ” と書き込み、タクシン氏と同時に、
インスタグラムに2人の写真を載せています。これには現政権もカッカするでしょうねぇ~
タクシン氏も「支援者に恩返しできる日まで、ともに海外での生活を充実させよう」と伝言を
投稿。インラック氏と兄のタクシン氏がともに支援者に対して健在ぶりをアピールした形です。
国王の戴冠式も総選挙延期の理由に言いだしたプラユット政権、国民の言動が気になります。
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集会自体はショボ過ぎて、注意喚起されるほど危険性がありませんから。
さて、本題ですが・・・ブラユット首相による国王の戴冠式を理由とする総選挙実施の延期話は、さすがお上手ですね。
国王を引き合いに出されるとタイ国民は反対しにくいですから。
総選挙ですが・・・ブラユット首相が恐れているのは、2011年の総選挙でタクシン派が圧勝した事態だと思いますが、下記の記事によれば、タクシン派=タイ貢献党の地方議員が党を見限って、他党に移籍するのでは?というものです。ブラユット首相の意図通りに世の中が動いているような気がしないでもありません。
https://www.bangkokshuho.com/single-post/2018/06/20/thaipolitics2
最近のタイ関連ニュースで気になったのが、下記ニュースです。
http://www.newsclip.be/article/2018/06/19/36735.html
タイを代表する企業であるサイアムセメントとサイアムコマーシャルバンクの株主名義をタイ王室財産管理局からワチラロンコン国王の個人名義に変更したというニュースです。
一体どういう背景があるのでしょうか?とても気になります。
同感ですね。ワチラロンコン国王の個人名義変更の件、もし情報を入手されましたら、
ご連絡いただくと嬉しいです。どうぞ宜しくお願いします。