タイ国のプラユット首相が10日、建設中の首都圏を走る鉄道「ピンクライン」の試験
運行に先立ち、同ラインの19駅を視察しました。これが最後の仕事になるかも知れません。
ピンクラインは、バンコク北郊ノンタブリ県ケーライとバンコク北東部ミンブリを結ぶ
全長 34.5キロメートル、30駅のモノレール路線で、本格稼働は11月を予定しています。
最後の仕事とは大袈裟ですが、プラユット首相は11日、現在 所属している「タイ団結国家
建設党」から離党し、政界を引退するとの声明を出したからです。 今日の13日に、首相
指名選挙が行なわれますが、新首相が誕生するまでは暫定首相は続けるとしています。
同党は、5月の総選挙にて首相指名選挙で候補を擁立する条件の25議席を上回る36議席を
獲得していますが、同党もプラユット首相を首相指名選挙の候補にはしないと明言しています。
<タイ団結国家建設党の幹部>
総選挙後、プラユット首相は今後 政治家として どうするかを余り語っていませんでしたが、
新首相誕生の可能性のある13日の首相指名選挙の二日前に態度を明確にしたわけですネ。
プラユット氏(69)は、2014年5月に陸軍司令官として軍事クーデターを主導し、当時の
タクシン派インラック政権を倒して全権を掌握しました。早いもので、その時から9年も
経つんですねぇ~ その後に誕生した軍事暫定政権の首相に就任。そして、2019年に実施
された前回総選挙後の首相指名選挙で首相に選ばれ、今日まで首相を務めてきました。
自身が所属するタイ団結国家建設党の公式なFacebookで、引退する所見を述べています。
“私が国家、宗教、王室、そして愛するタイ国民の幸せを守るために一生懸命働き、全力を
尽くしてきたことは誰もが認識していると思う。その尽力は、多くの具体的な成果として
証明できるだろう。また、国の強さをも もたらしたと信じている。 私の在任中、タイ国は
安全で平和だった” “今後、私はタイ団結国家建設党を離党し、全ての政治プロセスから
撤退したいと考えている。 党首、執行委員、党員の皆さんは、タイ国民を大切にしながら、
国家、宗教、国王を守るという党の強い理念を持って政治活動を続けて頂きたいと思う。
引き続き党を支持し、信頼していただければ幸いです” と ・・・ 引退を表明しました。
見通しとして、今日の首相指名選挙は最初の投票で決着がつかず、19日と20日に2回目、
3回目の投票が行なわれる可能性があります。 さてどうなるか? 明日に続きます ・・・
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