「タイのクーデターによる政変は 単なる政権交代だ」 と言って、日本政府の経済制裁を
させなかったのは、元 駐タイ全権大使だった岡崎久彦氏 80歳 (現在:外交評論家) でした。
1991年のクーデター発令の時です。 欧米政府はクーデターを 起こし、実権を 握った軍事
政権に対し、経済制裁などを 発動しましたが、日本政府は欧米の対応と際立った違いを
見せたのです。 遺憾の意を 表明しながらも、経済制裁を 行なわなかったのです。
当時 駐タイ日本国特命大使だった岡崎大使が、自民党の重鎮である金丸信氏にコンタクトし、
「これは政変ではなく、タイ的な単なる政権交代だから、経済制裁を 行なうほど民主主義が
圧迫されているわけじゃない」 と必死に説明を 繰り返し、経済制裁を 行なわなかったと、
岡崎久彦氏が回想している記事が、今月はじめの読売新聞に 掲載されていました。
岡崎氏は、安倍首相の 「日本の集団的自衛権保持の可能性について考える」 有識者委員でも
ありましたが、骨のある意見を ズバズバ言うことでも 知られています。 当時 スチンダー大将
<在サウジアラビア大使も務めた岡崎久彦 元駐タイ全権大使…>
率いる政変では、民主活動家で 「スラムの天使」 とも呼ばた、プラティープ・ウンソンタムさんを
大使公邸に匿ったことは 結構 知られています。 日本外務省より現場を 大切にする人だったとか。
あれから23年の月日が経った今、クーデターによって軍事政権下にありますが、「タイ的な単なる
政権交代」 として、タイの政治・経済が動いています。 これを 国民の9割が良しとしています。
ですので、これから夏休みを 利用して、タイへの海外旅行を 予定していた皆さん、安心してタイへ
来て下さいな。 5月22日のクーデター騒動で、観光客の落ち込みが心配されましたが 大丈夫です。
米国のマスターカード・インターナショナルが、「2014年 世界渡航先ランキング予想」 で、昨年
首位だったバンコクは、推定渡航者数が1,642万人と予測され、2位に留まっています。 ちなみに
132都市中、国外からの渡航者が最も多いと予想される都市はロンドンで、8%増の1,869万人です。
普通、クーデター騒ぎなどが起きると、大きな打撃となるくらいに観光客がガタ減りしますが、
そうでもないようで、タイ政府観光庁に代わって、ホッとしている今日この頃です (笑)。
一方 夏休みを 前に、在タイ日本大使館は 「4月~6月に認知した日本人の犯罪被害は前年と
同じ68件あった」 ことを 公表。 タイへ訪れる観光客や在タイ邦人に注意を 呼びかけています。
68件のうち 「すり・置き引き・ひったくり」 など窃盗が61件を 占めたそうですが、犯罪の手口を
二つ紹介しています。 一つは 夜間に子どもを 連れたグループが、日本人に 「ドバイから来た。
美味しい和食レストランを 知らないか?」 と声を かけ、「今度日本に行くので、日本円を 持って
いたら見せて」 と言って現金を 提示させ、盗むというもので、スクンビット通りで多いようです。
もう一つは バンコクの観光エリアで、台湾人を 自称する男が 日本人に声を かけ、その場で現金を
だまし取ったり、ATMから指定の銀行口座に振り込ませる、という詐欺も起きているとのこと。
現在 タイの政情は落ち着いていても、悪いヤツらは 日本でもタイでもいますからネ。
自分のことは自分で、シッカリ守って下さいな!
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