日本国内で航空会社3位のスカイマーク、経営再建中でしたが 自主再建を 断念、
東京地裁に民事再生法の適用を ついに申請する方針を 固めました。
日本国内の大手航空会社が経営破綻するのは、2010年1月に会社更生法の適用を 申請した
日本航空以来とのこと。 スカイマークは格安運賃を 売りにした新興航空会社であり、アジアで
乱立する格安航空会社 (LCC) の走りでしたから、やはりタイのLLC も気になりますねぇ~
いや、タイでは LLC よりタイのナショナル・フラッグ・キャリアであるタイ国際航空の経営破綻が
心配されて久しく、こちらの方が不安視されています。 一部では会社更生手続きの適用を 申請する
という噂も流れていました。 そんな中 先週、新政権が同航空の経営改革計画を 承認しましたネ。
不採算路線からの撤退、機材22機の売却、ホテルなど資産の売却、人員の5,000人削減などで、
コスト削減、負債の圧縮を 図る、としています。 またプラユット首相も 「タイ政府が経営を
支援する」 と明言し、会社更生手続きなど こうした一連の噂を 否定しています。
どうやら プラユット首相は、ようやく経営再建に本腰を 入れ始めたようです。
同航空の従業員は 約2万5千人です。 2013年に120億バーツ、2014年1~9月に92億バーツの
赤字を 出し、2014年9月末時点の負債総額は2,626億バーツとなっています。 さぁ~ どうする?
世界の歴史は繰り返しますネ。 かつて欧米の航空会社各社は、経営破綻に陥り 国や他業種が助けたり
何年も前から経営の見直しやを やってきました。 日本でもJALが公的資金を 注入され、職員の待遇に
メスを 入れ、リストラを 徹底した結果、何とか再建に成功しました。 全日空も試行錯誤しながら、
コスト削減に努力しながら、何とかやっています。 そして今回のスカイマークですからネ。
過去のそんな事例を 沢山見ているのに、タイ国際航空は見過ごしてしまい 危機感もなく、そうした
努力が今ひとつ足りなかったんでしょう。 以前の日の丸航空のように、潰れる心配がないと錯覚し
労使ともに甘えが出てしまっていたんでしょう。 今まで国の補填がなければ、とっくに破産しています。
ですが、タイ国際航空の場合は これだけで判断しては可哀そうですネ。 日タイではお国の事情が
違いますからから。 大きい利権が絡む同社の経営陣、政権が変わるごとに入れ替わりも激しく、
長期的な経営施策に取り組むことが出来なかった点もあり、また経営意欲もなくなるでしょうからネ。
更には、ここ数年のタイの政局不安定さが、経営や利用者数に大きな影響を 与えていました。
まだ タイ国際航空の話、まだ 続きますが、長くなりますので明日に ・・・
この措置に伴い、日本の国土交通省はタイの航空局に、日本への新規の就航禁止の通知を出したようです。
既存の運航には変更はないようですが、新規の就航はできないようで、エアアジアの札幌線、ノックスクートのドンムアン⇔成田線など全てストップする見込みです。
チャーター便も運航停止の対象になり、既にソンクラーン期間中のタイ国際航空(TG)のチャーター便が運航停止になったとの情報もあります。
東南アジアでは、フィリピンが2009年に今回の「重大な安全への懸念先」に指定され、解除されたのは4年後の2013年でした。
訪日タイ人観光客の増加にはブレーキが掛かりそうですね。
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS28H0F_Y5A320C1MM0000/?dg=1
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150313-00000002-awire-bus_all
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150325-00000005-awire-bus_all