経営陣もコロコロ変わり入れ替わりが激しく、タイ国際航空は 採算度外視で路線を
増やし、赤字を 累積させてきたケースもあり、更には 何年もの間 政局不安定さが、
経営や利用者数に大きな影響を 与えていました。 昨日からの続きです ・・・・
その間に多くの格安航空 (LCC) の台頭もありました。 そんな背景で殿様商売を やっていれば
おかしくなるのは当たり前。 それを プラユット政権が、抜本的改革を しっかりと行なうようです。
今後5年間で行なう政策のいくつか その具体例を 拾って見ると、
* 現在保有する102 機のうち、使用していない機材など22 機の売却。
* 不採算路線の廃止。
* 不要な不動産の売却。
* ホテル経営などからの撤退。
* 現在25,000人にいる社員数を、経営上の適正数とされる20,000人程度にまで削減。
年間の自然減 500人に、勧奨退職などで500人上乗せし、年間1,000人の削減を 目指す。
タイ国際航空のスタッフの多さは有名でした。 どなたかが言っていましたが、「タイはもう人件費が
安い時代は、とっくに過ぎ去っている」 と。 民間大手は、もはや人の多さではなく、少数精鋭の
質への取り組みが、とっくに始まっていると … … 上述の具体例は民間大手なら当たり前です。
どのコスト削減策も、なぜこれまで対処できなかったのか、半官半民の会社ですから、政治に大きく
影響されたんでしょうネ。 タイの政変は、経済の影響を 大きく変化させなくても、このような所に
大きな沈みを 抱えていました。 きっと 見えない所で、他にもあるかも知れません。
数年前に、タイ国際航空の国内線で分社化した2番目のLCC 「タイ・スマイル」 がスタートした際、
機材は真新しくシートピッチは広く、軽食と温かい飲み物は無料でした。 「なんだ これは、LCCではなく
HCC (格高コスト航空) だな」 なんて揶揄されたもんです。 もうこんなことできないでしょう。
そうこうしている間に 民間航空会社バンコクエアウェイズが 昨年11月、タイ証券取引所 (SET) に
上場しました。 新規株式公開で調達した130億バーツは旅客機の調達などに充てるようです。
ライバルは着々と力を つけていますヨ。 同社は1968年に設立され、スワンナプーム空港を 拠点に、
サムイ島・プーケット島・チェンマイなどタイ国内14カ所、カンボジア・ラオス・ミャンマーなど国外
13カ所に定期便を 運航しています。 またサムイ空港、タイ北部のスコータイ空港、東部のトラート
空港を 所有運営し、これらの空港での優位性を 発揮し成長著しい航空会社です。 運航機材は
6月末時点で、計25機、2018年までに43機に増やす計画で、従業員数は2,340人。
創業者のプラサートーンオーソト家が上場後も、同社株の72%を 保有し、なんと同家はバンコク病院、
サミティヴェート病院など大手病院を いくつも運営するバンコク・ドゥシット・メディカル・サービスの
筆頭株主ですからネ。 タイ国際航空もノンビリしていたら、あっという間に抜かれてしまいますヨ。
ようやく経営再建に本腰を 入れたプラユット政権。 今後の再建過程が見ものです。
私はバンコックに行くには わざわざシンガポール経由で行くことが多いです。それくらいTGには乗りたくない。
少し前までスワナプーム空港のTGチェックインは長蛇の列が多くあり 辟易でした。2時間前にチェックインカウンターについてホッとしても長蛇」の列1時間以上かかり また荷物検査 イミグレと長くかかってしまいました。これが観光立国の国かとおもいました。
最近はだいぶよくなりましたが、、、。TGのチェックインカンターはいやです。時間がかかって最悪です。BKKも名古屋も。
この辺を 政府は どのように改善できるか、見守りましょう。
2月26日に中部からTGでBKKに向かいます。確かに預ける荷物の重量も一番厳しい(20kg)ですよね!
ANA・JALは今年から23kg×2個まで大丈夫になったみたいですし!TGも頑張ってもらわないと利用者はすぐに反応しますからね!
TGは重量制限だけで、個数制限は無く、ゴルフバッグも重量制限範囲内なら無料で預けられます。
http://www.thaiair.co.jp/travelinfo/baggage/luggage.html
JALは前からエコノミーでは、23kg*2個まで無料でした。
ANAは1月~、23kg*2個に改善されました。
TGはJAL同様、政治家に翻弄され、役員・従業員も放漫経営に馴れ過ぎて、典型的な金属疲労会社になっています。
JAL同様、一旦、清算して出直さないと、一部の手直しでは再生は無理です。
これからも 宜しくお願いします。