昨日、88歳になられたプミポン国王が、約3カ月半ぶりに 公の場にお姿を
見せたというニュースが流れ、タイ国民をホッとさせています。
入院先のバンコクの病院で行なわれた新任裁判官らの宣誓式に出席。9月1日以来のお姿を
メディアが一斉に伝えました。入院生活が続く国王は5日の誕生日に合わせた恒例の演説も
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行なわず、誕生日を祝う11日のサイクリング・イベントにもお姿を見せず、体調を懸念する
声が広がっていました。 ですので、このニュースで涙を流すタイの人たちも多かったようです。
11日の誕生日を祝うサイクリング・イベントは「バイク・フォー・ダッド(Bike for Dad)」 と名付けられ
63歳のワチラロンコン皇太子を先頭に、国王のシンボルカラーの黄色のシャツを着た参加者らが
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1f/84/142ced12d5a5fafb41c808715ddacb58.jpg)
バンコク市内29キロのコースをタイ国民らが一斉にサイクリングしました。 国内各地で10万人、
世界各地でも行なわれ、トータル約60万人が各国で街を 田舎道を 駆け抜けたと聞きました。
ところで同じ14日、今度は27歳のタイ人の男性が、プミポン国王の愛犬を中傷する内容を
フェイスブックで拡散させたとして、不敬罪容疑で逮捕されました。 愛犬にまで ・・・
ある弁護士は、「我々の見解では、不敬罪は王室の犬には及ばない」 と話していますけど、おそらく
この男性はこの他にも、フェイスブックに掲載された国王の加工写真に 「いいね!」 をクリックしており
これにも不敬罪の疑いがあるからだとしていますが、有罪となった場合の最高刑は禁錮37年ですって。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/40/75/0b9f84ad7df23385f7f4f459be5abdaa.jpg)
昨年5月のクーデターで発足した軍事政権には、国民 誰もが愛するプミポン王の王制擁護を強く打ち出す
必要性は理解できますが、軍政下になってから王室批判に対する不敬罪の摘発がいやに多いように感じます。
よって 軍政下の言論統制に対する懸念の声が多くなっているのも事実です。そこで王室の求心力を高める
必要があり、ワチラロンコン皇太子を先頭にしたサイクリング・イベントが行なわれたと言われています。
同様のイベントは、今年8月にシリキット王妃の83歳の誕生日をお祝いした時も、ワチラロンコン
皇太子を先頭に 「バイク・フォー・マム(Bike for Mom)」 と名付けられて実施されていましたネ。
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タイの友人が言うには、この二つのイベントの裏で国民に 「次の王位継承者はワチラロンコン皇太子で
あることを国民に訴えているんだ」 とのことですが、果たして そうでしょうかネ。 気になります。
ちなみに、プミポン国王は愛犬家として知られ、愛犬 「トーンデーン」 について執筆した著書が
ベストセラーとなり、日本でも翻訳出版されましたネ。
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/eto_inu.gif)
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