５日のバンコク・爆発事件の真相は 如何に ・・・

　
　嫌なニュースが飛び込んできましたねぇ～　
「ゴミ箱に仕掛けられた爆弾が爆発、近くにいた市民２人が軽傷を負った」という報道です。

場所も王宮や民主記念塔、そして ソンクラーンの水祭りで多くの人が集まるカオサン通りにも
近いエリアですからネ。５日午後８時頃、そのラーチャダムヌーン通りで、何者かがタイ政府

　

宝くじ事務局の路上にあったゴミ箱に仕掛けたピンポン爆弾が爆発しました。
事件現場からは PVCパイプ、爆薬、タイマーなどが見つかっています。

やはり驚いたのは、翌日６日はチャクリー王朝記念日であり、新憲法の公布が予定されて
いましたから、反政府グループなどによる政治的な混乱を狙った犯行かと どよめきました。
ですが、７日朝の時点では、政治的な背景があるかどうかは まだ 解かっていません ・・・

在タイ日本国大使館からも昨日、“小型爆弾の爆発事件に関するお知らせ” として、

　

「昨晩、民主記念塔そばのゴミ箱にしかけられた小型爆弾が爆発する事件が発生しました。
これによる邦人の被害はありませんでした。本日、新憲法の公布・施行式典が開催される他、

今後ソンクランに向け各種行事が開催されますが、不測の事態が発生する可能性も
排除されませんので、外出する際には、十分注意して下さい。」

という、注意喚起が在タイ邦人に流れました。

そうですヨ。一週間後はタイ正月のソンクラーンですからタイの都市のアチコチで
多くの人が集まりますからネ。　こんな時期に嫌な爆発事件が起きたものです。

　

そんな中ですが、無事 ワチラロンコン国王は６日、新憲法案に署名しました。式典の
模様は 全国にテレビ放映され 国王が署名された後、憲法の公布が宣言されました。

クーデターなどで憲法が繰り返し廃止されてきたタイで、今回制定された新憲法は、
1932年の立憲革命で絶対王制から立憲君主制に移行して以来20番目だそうです。
これにより、民政復帰に向けた総選挙実施に一歩進んだ形になりますかネ。

　

爆発事件が起きる前は、軍政トップに事実上の全権を与える暫定憲法44条を発動し、プラユット首相は
プーケット県･チェンライ県など６県の知事を４日付で解任し、大掛かりな人事異動も行なっています。

先月末には、タイ国税局がタクシン元首相の元妻のバンコク都内の邸宅の門に、2006年に株式を売却した
際の個人所得税と延滞税など計176億バーツの納税を、タクシン氏に求める請求書を貼り付けています。

　

またタイ立法議会が、インラック前政権時代に職権を乱用してタクシン元首相の旅券を不正に発給した
として、スラポン元外相の弾劾決議を可決し、これによりスラポン氏は政治活動が５年間禁止されることに。

最近、反タクシン派にいろいろなことが起きていますので、今回の爆発事件は、爆弾の火薬量から
殺傷目的ではなく、そんな関係者の嫌がらせを兼ねた悪質ないたずらという見方も広まっています。
事件の詳細や背景などは引き続き警察が捜査していますが、在タイの方も、これから観光で
訪タイする方々も、出かける際は充分に注意して下さい！