タニン氏はタイ人･中国人に頼もしい存在ですね！

　
　タイ最大の複合企業「チャルンポカパン（CP）グループ」の会長であるタニン氏の
提言で、まずは中国人観光客がタイの門戸を開きそうです ・・・　昨日からの続きです。

下記の今年訪タイした国別ベスト10の数字を見て下さい。タイ政府が３月26日に発令した非常事態
宣言により、国境を閉鎖し外国人の入国を原則禁止したため、４月にタイを訪れた外国人旅行者数は
ゼロでした。１月～４月の外国人旅行者は前年同期比52.2％減の約669万人となってしまいました。

　

５月･６月もそうなるでしょう。でも１月～４月までに訪タイした中国人の数は半端ありません。
マレーシアとラオスは陸続きですから観光客ではないでしょう。そんな諸事情もありタイ国
政府観光庁は５月中旬に、2020年の外国人旅行者の見通しを1,400万人に下方修正しています。

外国人旅行者の入国が可能になるのは７月以降になるとみられていますが、観光立国である
タイとして、まずは最初に 中国人観光客が、大勢来タイしてくれることを政府も望んでいます。

　
　＜テコスもCPグループ傘下になりました＞

CPグループの総帥･タニン氏は、政府へ特に中国人観光客の富裕層を呼び寄せて「ウイルス・
ヘブン」にすることを提案しています。　“タイは、比較的早く新型コロナウイルスの感染

拡大を抑え込んだのだから、可能な限り早期に制限を緩和して富裕層を中心に受け入れ、
タイを裕福な旅行者にとっての『天国』」とするように。　 こうした富裕層を対象に、
まずは 観光目的の入国（長期滞在）を認めてはどうか“ と、提言しているようです。

　

確かに、タイは富裕層が長期休暇を楽しめる観光資源に豊富で、世界水準の五つ星ホテル、そして
各国の最先端医療設備や技術も揃い、国際的な認定も受けている大病院も多いですからネ。

タニン氏は提言するだけでなく、３月初めにはマスク不足が深刻化している際、１億バーツ
（約３億４千万円）を投じてマスク工場を建設、医療機関などに無料でマスクを提供しています。

　
　＜ＣＰグループの業態＞

またCPグループ傘下のCPフーズでは、タイ保健省と協力し、新型コロナに感染した人のいる
自宅や公立病院などに対し、冷凍食品や総菜、鶏肉、豚肉などを届ける支援もしています。

先月、プラユット首相が国内の富豪上位20人に対し、経済再開に向けたアドバイスと政府への
協力（寄付も含む）を求める書簡を送りました。直ぐにタニン氏は、CP企業として、コロナ禍の
インフラ整備に７億バーツ（約23億円）を拠出する意向も表明していましたしネ。

　
　＜セブンイレブンもＣＰグループです＞

タニン氏曰く、“欧米などでの感染拡大により、世界の富裕層の多くが、より安全な所に
一時的に避難したいと考えている。その点タイは、コロナ感染拡大を上手に封じ込めており、
安心して住むことができる数少ない国の一つ。ピンチはチャンスだ” と 捉えているといいます。　
タイ人にとっても中国人にとっても、頼もしいお方がタイの経済再生をリードしています。　　　


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